左翼イデオロギーに迎合しつつ、様々な政治的思惑から腰が定まらず、ともすれば言葉と行動の乖離が目立つバイデン米政権。対中政策も矛盾と弱さに満ちている。
植田氏の指摘する金融緩和の副作用は、低金利によって銀行や国債ディーラーといった業界の利益が縮小すると言っているにすぎず、むしろある程度は想定の範囲内である。金融緩和の枠組みの早すぎる撤廃(即ち利上げ)は、日本経済の再生を脅かす。
戦後の世界秩序や常識がロシアのウクライナ侵略によって完全に破壊された――。もうこれまでの手法では、我が国の平和も世界の平和も守れない。今こそ防衛装備移転三原則の改定を行うべきではないか。
【読書亡羊】権力と官僚の「幸せ」な関係とは 兼原信克、佐々木豊成、曽我豪、高見澤將林著『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』
その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする週末書評!
習近平主席の訪露。中露首脳会談では、12項目和平案を軸としてロシアに有利な条件を詰めるだろう。習氏はロシア訪問後にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を探っているようで、欺瞞外交を通じてピースメーカーとして振る舞い、米国との戦略的競争を乗り切ろうとしている。
繰り返される党員や党議員によるわいせつ事件。共産党はこれらの事件や不祥事のたびに、空虚な「反省声明」を出してきた。これからも党員や党議員によるわいせつ事件がなくなることはないだろう。『日本共産党 暗黒の百年史』の著者で元共産党員の松崎いたる氏による「こんなに変だよ日本共産党」第2弾!
我が国ではほとんど取り上げられないが、朝鮮半島で核をめぐる軍事緊張が急速に高まっている。この目の前の脅威をなぜ我が国が直視しないのか。
バイデン米大統領の7日の一般教書演説は、インド太平洋戦略を共に担う日本にとって不安を覚えざるを得ない内容だった。まず、中国に言及しながら「台湾」が一言も出なかった。
いま日本の国会では、差別の定義が曖昧なLGBT法案を、歯止め規定の議論も一切ないまま、性急に通そうとする動きが出ている。少なくともいったん立ち止まって、米国その他の事例をしっかり研究すべきだろう。
党員ジャーナリストの松竹伸幸氏の除名問題で露呈した“崖っぷち志位和夫委員長”の焦り。そして、志位氏による除名正当化の“トンデモ主張”からわかる共産党規約の恐ろしさ。『日本共産党 暗黒の百年史』の著者で元共産党員の松崎いたる氏による「こんなに変だよ日本共産党」第1弾!
何度も読み返し、身体に溶け込ませたい『安倍晋三 回顧録』|和田政宗
安倍総理が私にお話になったのは、外交のあり方や各国首脳とのエピソード、経済とアベノミクス、そして何よりも重視していたのは選挙であった。『回顧録』の中でもこれらについての記述が多数を占めるが、今回の寄稿では、選挙について記していきたい。
「異次元金融緩和が成功するか、失敗するかはそれぞれ5割の確率、日銀生え抜き組が総裁になって失敗すれば日銀という組織に傷がつく」(某日銀幹部)。そんな思惑もあって、金融経済学者の植田氏に任せるというのが真相だ。
いま、どんどん明らかになるウイグル人権弾圧の実態。 しかし、ミャンマーでも目を覆いたくなるような人権弾圧が……。
もし日本に共産党主導の政権ができれば、猛毒が国民に及ぶのは必至だろう。国民が亡ぶか、共産党が自家中毒で亡ぶか、共産党内の騒動は見ものである。
【読書亡羊】党内の異論を封殺する日本共産党に外交なんて無理なのでは? 松竹伸幸『シン・日本共産党宣言』(文春新書)
その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする週末書評!
老朽化という悪質なプロパガンダ 「北海道百年記念塔」解体工事を中断せよ!|長尾たかし
北海道開拓の象徴である百年記念塔がなぜ解体されるのか? その背景には「開拓」という言葉は屈辱的である、よって北海道の歴史から消し去りたいと思う勢力がいる――。
早まる台湾有事を警告した2022年8月刊の話題の書『デンジャー・ゾーン 迫る中国との衝突』の第一人者による邦訳が完成。ピーター・ナヴァロ『米中もし戦わば』やマイケル・ピルズベリー『China2049』、グレアム・アリソン『米中開戦前夜』を越える衝撃作から、中国による台湾攻撃のシミュレーションを一部公開!
安倍晋三元総理はなぜ死ななければならなかったのだろうか。なぜテロに斃れなければならなかったのか。なぜ日本の警察と公安の弛緩しきった警備体制の犠牲にならなければならなかったのか。櫻井よしこ氏が綴った慟哭の30枚。
両親が覚悟の独占告白!国政を動かす「小川さゆり」の真実【スクープ!ルポ統一教会3】|福田ますみ
メディアが連日報じる元宗教二世・「小川さゆり氏」の壮絶な体験。日本外国特派員協会でも涙ながらの会見を行い、与野党のヒアリングに応じるなど、その発言は国政にも大きな影響を及ぼしている。だが、彼女の発言は果たして本当なのか? なぜ一切検証されないのか? 「このままではいけない」と彼女の両親が決意の告白を行った。当事者の声を追ったノンフィクション作家・福田ますみ氏渾身のルポ。
2+2の共同発表は昨年末に政府が決定した安保3文書を踏まえている。沖縄県による下地島空港の「軍事利用」拒否は、民間空港・港湾の利用拡大をうたった3文書の履行に背を向けることを意味する。