消えた「国家安全保障会議」 ――日本の安全保障体制を崩壊させる岸田首相|山口敬之【WEB連載第15回】

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ナンシー・ペロシの訪台に激怒した中国は8月4日、いっぺんに11発もの弾道ミサイルを日本の周辺海域に着弾させた。このうち5発は与那国島の西側上空を飛び越えて日本のEEZ内に着弾。ところが、岸田首相はこの中国による露骨な恫喝に対して、国家安全保障会議を開催しなかった――。


岸田政権の国家安全保障会議の開催実績

3月24日、北朝鮮は大型の弾道ミサイルを空高く打ち上げた。最高高度は6000km以上で、飛翔距離は約1100kmで、日本のEEZ内に着弾した。

北朝鮮は射程15000kmを超える「火星17」という大型のICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射したと発表した。

[火星17]

[3月25日に北朝鮮が発表した映像](朝鮮中央通信)

この際、政府は「何らの事前の通報もなくわが国EEZ内に着弾させたことは、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為であり、強く非難をする」というコメントを発表している。

これまでの岸田政権の国家安全保障会議の開催実績と、その際に発表される官房長官や防衛省などの政府コメントを見れば、岸田首相は、
・日本や米国を射程に収める弾道ミサイルはたとえ1発でも安全保障上の重大問題であり、
・なかでもEEZ内に着弾した場合には強い抗議をする
という方針であったことがわかる。

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