進化する自衛隊隊舎 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

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かつての自衛隊員の隊舎といえば、和式トイレに扇風機、プライバシーに配慮がない部屋配置といった「昭和スタイル」の名残が色濃く残っていた。だが今、そのイメージは大きく変わろうとしている。兵庫県伊丹市にある千僧駐屯地(せんぞちゅうとんち)を取材した。


生活環境を整えることは、防衛力の基礎

(これまでの自衛隊内のトイレ一例)

(撮影/筆者)

たとえばトイレ。現在ではウォシュレット付きの洋式トイレが標準装備となり、清潔で快適な使用環境が整っている。かつての和式一択からの進化は、隊員たちの日常の質に確かな違いをもたらしている。

シャワールームにも改革の波が――。以前は脱衣所もなく、裸で順番待ちという状況すらあったが、現在では個別の脱衣スペースが整備され、プライバシーがしっかり確保されている。羞恥心への配慮は、心の健康にもつながる。

(撮影/筆者)

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