トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

「交渉のプロ」トランプの政治を“専門家”もメディアも全く理解できていない。トランプの「株価暴落」「カマラ・クラッシュ」予言が的中!狂人を装うトランプの真意とは? そして、カマラ・ハリスの本当の恐ろしさを誰も伝えていない。


「これは、外交の力を理解し、外交の重要性を理解し、同盟を強化することの強さを理解している大統領を持つことの重要性を示す、並外れた証しです」

日本語訳すると何となく分かるような気もするが、英語では非常にややこしい。これについてFoxニュースは、「保守派は米露囚人交換後、ハリス副大統領をまたもや 『ワード・サラダ』だと非難。共和党は、ハリス副大統領が記者団と話さないのはテレプロンプターが必要だからだと主張」との報道をした。原稿が無いと、まともに話すことが出来ないと見なされているのだ。

トランプも、8日の自身の記者会見の中で、ハリスが無能で、頭が良くなく、記者会見を開けない次元だ(現に開いていない)との旨を繰り返した。

トランプが2020年に行った「株価暴落」予言が現実に

更に、ハリスは、記者に「インフレの解決策」を問われた際、歯切れ悪くこう答えている。「物価が上がっている。家族や個人は、パンが高くなり、ガソリン代が高くなるという現実に対処している。それは生活費が上がるということだ」

その後も、いかにインフレが経済的・日常的にのしかかるストレスであるか、生活の質に直接的影響を及ぼすか、といったインフレがどういうものかの説明や、「真剣に受け止めている」「優先順位だ」とのコメントを続け、解決策は全く示さなかった。X上の米国人たちはそれなりの時間喋っているはずなのに「解決策を何も言っていない」と驚きの声をあげた。

インフレの解決策すらアピールできないハリスに対し、トランプは、5日の世界的な株価暴落を「カマラ・クラッシュ(Kamala Crash)」と名付けた。この暴落が、ハリスの出馬によるものだとしているのだ。

しかし、この話は急に始まったものでもなく、トランプは2020年のフル・メジャーという調査報道番組に出演した際に「もし、バイデンが(ホワイトハウスに)入れば、市場は暴落するだろう」と断言していた。そして、暴落後に「ほら言っただろ!カマラは何もわかっていない。バイデンは熟睡している。全ては米国の無能なリーダーシップが招いたことだ!」と約4年の時を超えて自身のアプリ「Truth Social」に投稿した。

カマラ・ハリスの恐ろしさ

関連する投稿


教科書に載らない歴史|なべやかん

教科書に載らない歴史|なべやかん

大人気連載「なべやかん遺産」がシン・シリーズ突入! 芸能界屈指のコレクターであり、都市伝説、オカルト、スピリチュアルな話題が大好きな芸人・なべやかんが蒐集した選りすぐりの「怪」な話を紹介!


旧安倍派の元議員が語る、イランがホルムズ海峡を封鎖できない理由|小笠原理恵

旧安倍派の元議員が語る、イランがホルムズ海峡を封鎖できない理由|小笠原理恵

イランとイスラエルは停戦合意をしたが、ホルムズ海峡封鎖という「最悪のシナリオ」は今後も残り続けるのだろうか。元衆議院議員の長尾たかし氏は次のような見解を示している。「イランはホルムズ海峡の封鎖ができない」。なぜなのか。


8647―「トランプ暗殺指令」が示したアメリカの病理|石井陽子

8647―「トランプ暗殺指令」が示したアメリカの病理|石井陽子

それはただの遊び心か、それとも深く暗い意図のある“サイン”か――。FBIを率いた男がSNSに投稿した一枚の写真は、アメリカ社会の問題をも孕んだものだった。


ヨーロッパ激震!「ロシア滅亡」を呼びかけたハプスブルク家|石井英俊 

ヨーロッパ激震!「ロシア滅亡」を呼びかけたハプスブルク家|石井英俊 

ヨーロッパに君臨した屈指の名門当主が遂に声をあげた!もはや「ロシアの脱植民地化」が止まらない事態になりつつある。日本では報じられない「モスクワ植民地帝国」崩壊のシナリオ。


自衛官の処遇改善、先送りにした石破総理の体たらく|小笠原理恵

自衛官の処遇改善、先送りにした石破総理の体たらく|小笠原理恵

「われわれは日本を守らなければならないが、日本はわれわれを守る必要がない」と日米安保条約に不満を漏らしたトランプ大統領。もし米国が「もう終わりだ」と日本に通告すれば、日米安保条約は通告から1年後に終了する……。日本よ、最悪の事態に備えよ!


最新の投稿


教科書に載らない歴史|なべやかん

教科書に載らない歴史|なべやかん

大人気連載「なべやかん遺産」がシン・シリーズ突入! 芸能界屈指のコレクターであり、都市伝説、オカルト、スピリチュアルな話題が大好きな芸人・なべやかんが蒐集した選りすぐりの「怪」な話を紹介!


旧安倍派の元議員が語る、イランがホルムズ海峡を封鎖できない理由|小笠原理恵

旧安倍派の元議員が語る、イランがホルムズ海峡を封鎖できない理由|小笠原理恵

イランとイスラエルは停戦合意をしたが、ホルムズ海峡封鎖という「最悪のシナリオ」は今後も残り続けるのだろうか。元衆議院議員の長尾たかし氏は次のような見解を示している。「イランはホルムズ海峡の封鎖ができない」。なぜなのか。


「医療の壁」を幸齢党がぶっ壊す!|和田秀樹

「医療の壁」を幸齢党がぶっ壊す!|和田秀樹

高齢者のインフルエンサーと呼ばれ、ベストセラーを次々と出してきた和田秀樹氏が「幸齢党」を立ち上げた。 なぜ、いま新党を立ち上げたのか。 「Hanadaプラス」限定の特別寄稿!


【今週のサンモニ】バンカーバスターは何を破壊したのか|藤原かずえ

【今週のサンモニ】バンカーバスターは何を破壊したのか|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】「戦争が起きる二つのメカニズム」を知っていますか  千々和泰明『世界の力関係がわかる本』(ちくまプリマー新書)|梶原麻衣子

【読書亡羊】「戦争が起きる二つのメカニズム」を知っていますか 千々和泰明『世界の力関係がわかる本』(ちくまプリマー新書)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!