慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

日米韓の慰安婦問題研究者が東京に大集合。日本国の名誉と共に東アジアの安全保障にかかわる極めて重大なテーマ、慰安婦問題の完全解決に至る道筋を多角的に明らかにする!シンポジウムの模様を登壇者の一人である松木國俊氏が完全レポート、一挙大公開。これを読めば慰安婦の真実が全て分かる!


慰安婦問題は左翼による単なる「詐欺」である。昨年末ラムザイヤー先生と私の共著である『The Comfort Women Hoax』が発行されたが、30年前から本書の発行までの間に「詐欺」を「担当」してきた様々な左翼がいた。

三年前にラムザイヤー先生が「Contracting for sex in the pacific war」という論文を発表された。この中で慰安婦たちは契約に基づいて働いていたことを証明された。

ところがその直後から「ヘイト」の渦巻きが起きた。私な長年アメリカの学界に身をおいてきたが、おなじみの無知な似非学者たちが次から次に続々と「嘘」ばかりで根拠のない、わけのわからない反論をしてきたのだ。

本日は、彼らがどういった人物でありどのような人脈を持っているかに注目して話をしたい。

一つの転換期はラムザイヤー先生と有馬哲夫先生(早稲田大学名誉教授)が共同で執筆された論文「Comfort Women The North Korean Connection」である。今までは慰安婦問題は一般に日韓問題として捉えられて来た。しかし私は日韓問題だけでは理解できないと思ってきた。
 
ではまずアメリカ国内の大学の事情からお話する。

ラムザイヤー先生を批判している学者たちの筆頭はChatani Sayakaという女性である。彼女はソ連の研究家あり、彼女の指導教授は元コロンビア大学のCharles Armstrong教授(アジア系)である。彼は北朝鮮大好きの人物であり、盗作が得意で結局盗作のやりすぎで仕事を失った。

さらにアメリカ国内で日本学を担当している人物にBruce Cumings元シカゴ大学教授がいる。彼はバリバリの共産主義者である。

また、私の指導教官はウィスコンシン大学のLouise Young教授であった。彼女は猛烈な左翼であり、私をアメリカ学界から追い出してくれた連中の一人である。その意味で感謝している。彼女の学生時代の指導教官はJohn Dowerであり、彼は共産主義者のE.H.ノーマンという共産主義者をアメリカ学界に紹介した人物だ。E.H.ノーマンはマルクス主義的立場からアメリカ国内で日本史を教えていた人間である。

次にラムザイヤー論文を批判的する日本人研究者の実態はどうだろう。上智大学教授の中野晃一(学生による「主戦場」と題した慰安婦関連ドキュメンタリー映画の作成を指導した人物)と志位元共産党委員長は非常に親しい関係のようで、中野氏は共産党に「メロメロ」の状態である。因みに彼はPhyllis Kimという韓国系米国人の慰安婦問題活動家とも親しい。

また、モンタナ州立大学准教授の山口智美という人物も日本共産党が大好きで、日本共産党ジェンダー平等委員会などで講演を行っている。私のことを「極右」と呼んでくれている。大変名誉なことで嬉しい。

学者以外でもマイク・ホンダという日系の元下院議員が慰安婦問題で頑張って来たのは皆さんご承知の通りである。

さらにもっと危険な人々がアメリカにいる。中国や北朝鮮の手先たちだ。

Neville Roy singhamという人物とその妻は米国籍を持つマルクス主義者活動家であり、上海に事務所を持っている。その事務所の向かい側には中国共産党宣伝部がある。彼らは中国共産党から膨大な資金を受け取って、アメリカ国内で最も過激な共産主義運動を行っているCODEPINKという組織を通してオバマ大統領にも裏で政治資金を渡していたと見られている。彼が危険な人物であるということはニューヨークタイムスですらも報道しており、議会でも調査している。

またJulie Tangという元サンフランシスコの裁判官の女性(中国系)がいる。サンフランシスコで慰安婦像が出来たのはこの人のおかげだ。この人は中国共産党に極めて近い人間であり、中国共産党の機関紙にもたびたび寄稿している。「ウイグル人虐殺はない」「中国は台湾に軍事侵攻してもいい」などとアメリカ国内で中国の代弁者となって言論活動を行っている。彼女が元慰安婦と称する李容洙と共に写っている写真がある。北朝鮮系の詐欺師(李容洙)と中国系の詐欺師(Julie Tang)の共演である。

CODEPINKは元慰安婦を伴って北朝鮮から韓国へ軍事境界線を越えるパーフォマンスまでやっている。つまり慰安婦問題は日韓問題だけではないと言うことだ。アメリカの似非学者たちのほとんどはこのような共産主義者や北朝鮮工作員が慰安婦運動に関連しているとは知らず、自分がどれだけ利用されているかわからないで、ただ踊らされている場合が多い。もちろん中には進んで彼らに協力している学者も一部に入ることは事実だが。

Cristine Ahnという危険な女性もいる。彼女はアメリカ国内で慰安婦問題を一番プッシュしている人の一人であるが、アメリカ国内で北朝鮮のスパイに近い人物である。彼女は北朝鮮の政府機関である統一戦線のリーダーだったキム・ヨンチョとも極めて親しい。キム・ヨンチョは2010年の韓国領土である延平島への砲撃にも関連していた。このようにアメリカ国内には北朝鮮のネットワークが浸透しているのが実態である。

さらに中国共産党はCODEPINKと協力して中国国内のツアーを提供している。ツアー参加者は上海大学にある慰安婦歴史資料館などにも案内される。要するCODEPINKというアメリカ国内における中国と北朝鮮の人脈で出来上がった組織が慰安婦に関するツアーを提供しているわけだ。

最後にもう一人、Russell Loweという人物を紹介する。彼は20年以上に亘り上院議員のDianne Feinsteinの秘書を務めていた。FBIの調査で彼は中国のスパイであることが分かった。彼はマイク・ホンダと共に韓国でインタビューに応じた写真もある。

そのRussell Loweと親しい女性にFanFanがいる。彼女も中国のスパイであり、民主党の若手有望議員をハニートラップにかけている。彼女は日本国内の反日活動をしている人物にも近い関係にある。

要は尹美香という韓国国内の横領に長けている詐欺師と、アメリカ国内の中国や北朝鮮のスパイとその人脈が互いに協力して、日本でもアメリカでも韓国でも慰安婦問題で我々を騙している。これは国際共産主義者による詐欺である。

第三部 今後に向けて

第三部では登壇者全員から、慰安婦問題の今後に向けての課題と方針について簡潔なスピーチがあった。その要旨は次の通りである。

福井義高氏:世界的視野で見ると、歴史の歪曲による分断・対立は日韓の間で始まり、今や世界中に広がっている。ラムダイヤー教授が指摘した1619プロジェクトもまさにその流れにある。日韓が困難を克服して歴史歪曲問題を解決できれば、世界に先んじて厄介な歴史問題を克服する好例となるだろう。

松木國俊:韓国では20万人もの女性が強制連行されて性奴隷にされたというが、それに抵抗した事件が一件も記録にない。それこそが強制連行がなかった一番の証拠である。それでもあったというのなら、自分たちの祖先を「腑抜け」と冒涜することになる。慰安婦問題は反日親北朝鮮勢力がでっち上げた「嘘」であり「詐欺」である。中国や北朝鮮の脅威に対抗するために日米韓の連携を強化すべきであり、そのためには慰安婦問題の「嘘」を早急に打破し、日韓間に真の信頼関係を構築しなければならない。

ジェイソンモーガン氏:これから先、歴史認識問題で世界中が不安定になる可能性があるが、大事なことは事実であり、本当のことを恐れずに言うことが、慰安婦問題をはじめあらゆる過去がらみの問題を解決する上で最も重要である。

李宇衍氏:私が慰安婦像撤去、挺対協解体を訴え始めたのは2019年11月だったが、このようなシンポジウムを開催出来る日がくるとは思わなかった。韓国全体が変わる日もきっと来ると信じている。そのためにまず韓国の世論を変える必要があり、今後韓国内で支持勢力を糾合して勢力を拡大すべく努力すると共に、日米韓の連携を一層強めて行きたい。

金柄憲氏:今や正義連は消えて行くロウソクの炎と同じである。これからも教科書に書かれた嘘をやめさせるために徹底的に戦う。日本でも「嘘を教えては子供が可哀そうだ」どんどん大きな声をあげて欲しい。

柳錫春氏:ジェイソンモーガン氏の話から中国や北朝鮮のスパイたちが世界中で詐欺を働いていることが分かった。かつて挺対協は国連で嘘を世界に広めた。我々も日米韓の三国に止まらず、国連へ行って人権理事会などで真実を訴える必要がある。それでこそ中国や北朝鮮と連携している連中と戦うことが出来ると思う。皆様方が引き続き助けてくれることを信じてこれからも頑張りたい。

ラムザイヤー氏:本日のシンポジウムで感じたことは、慰安婦問題は学問的には解決しているということだ。まだ徴用工問題な1940 年代の史実を巡って論争があるかもしれないが、バカなアメリカの学者たちは無視した方がよい。真実を訴え続ければかならず勝つ時がくる。そのためにこれからも頑張りたい。

李栄薫氏:慰安婦問題は韓国が作った国家的「嘘」であり国際的「詐欺」である。だが
現在でも韓国人の大半は「日本が朝鮮の多くの女性を強制連行して性奴隷にした」と信じている。その背景には1000年以上前から続いている日本蔑視の非近代的な文化と、歴史を嘘で固める中国、北朝鮮を含めた東アジア全体の習慣があり、一朝一夕に解決することは難しい。だが、慰安婦が合法的売春婦だったと言っても有罪にならなくなったことは確実な進展でもある。自分はこれから大きな市民団体を作り、現在の歴史教育を中断せよという訴訟を起こすつもりだ。覚悟を持ってやるので、日本の皆様も協力して欲しい。

西岡力氏:30年前韓国を訪れた時は、野党の国会議員も元南朝鮮労働党員だった人も朝鮮日報の元編集局長も「慰安婦強制連行はなかった」と語ってくれた。だがそのことを公言することは出来ない社会的雰囲気があり、慰安婦問題の真実を公言する勢力は「0」だった。それが2019年の『反日種族主義』の出版により、「0」がようやく「1」になった。李宇衍氏の「反挺対協デモ」はそこから始まった。

さらに彼は私の徴用工と慰安婦に関する本を翻訳し、韓国内で発売された。そんな日が来るとは思ってもいなかった。「0」と「1」ははるかに違う。このような運動は重い球を持って坂を上るのと同じであり、手を離せばすぐに落ちる。一日一日押し上げてもどれだけ上がったかわからない。しかし10年経って下を見ると「随分上がったな」と感じることが出来る。真実は強い。しかし何もしなければ動かない。それをやったことでここに素晴らしい仲間が集まった。これから「1」を「2」にも「5」するよう頑張ろう。

弊会挨拶

最後に国際歴史論戦研究所上席研究員の藤岡信勝氏より次のように弊会の挨拶があった。

「慰安婦強制連行は1992年にそれが発生した直後に、西岡力先生の論文や、秦郁彦先生の現地調査報告などにより、学問的にも、論理的にも、実証的にも完全に否定されていた。自分もお二人の先生方の研究によって慰安婦問題の真実を知ることが出来た。その後も朝日新聞が「捏造報道」を認めるまでに長い年月がかかったが、今や元慰安婦が北朝鮮のスパイだということはほとんど常識となり、本日のようなシンポジウムの開催が可能となったのは感動的である。こまで来たのはお二人の先生方のおかげである。

本日のシンポジウムで驚いたのはアメリカの大学で教授が簡単に首を斬られること、そして韓国の小学校教科書で慰安婦の事が書かれていることだ。日本では中学校ではほぼなくなったが高校の教科書では慰安婦問題を取り上げている。日本でも韓国でも教科書問題はまだ終わっていないことを実感した。

いずれにせよ本日、日米韓の良識派、真実派が結集してこのような大集会開催出来たことは大勝利であり、心からお祝いを申し上げる」

今回のシンポジウムの詳細は以上の通りであり、日米韓の研究者がスクラムを組んで「詐欺勢力」と対決する決意を表明する場となった。これから日米韓の「真実勢力」が再びそれぞれの国で、さらに国際舞台で慰安婦問題を巡る「詐欺」を打破するための戦いに臨む。そして来年ソウルで開催する「第四回シンポジウム」に再度結集し、その戦果を発表する予定である。
                                           以上

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