米シンクタンクが安倍元首相を「日本の歴史上最も偉大な首相、世界のリーダー」と大激賞!|岡部伸

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米シンクタンク「ボストン・グローバル・フォーラム」が、安倍晋三元首相を追悼する国際会議を開催、会議を主宰するマイケル・デュカキス元米マサチューセッツ州知事は「世界を平和と安定に導くリーダーシップを発揮した安倍氏を失ったことは大変残念だ」と悼んだ。


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4月6日に開催されたオンライン国際会議に話を戻す。

「日本は危機が生じないと構造改革ができない。成長率を上げることはできないと何年も主張されてきたが、危機が生じる前に必要な改革を成し遂げた稀有な宰相であった」

マクロ経済政策の世界有数の専門家で、米国を代表する経済系シンクタンクのピーターソン国際経済研究所(PIIE)所長、アダム・ポーゼン博士が安倍元首相の功績を称え、「民主主義先進国の手本となる人物だった」と賛辞を贈った。

具体例として農業や女性の労働参加率の向上による労働力人口、環太平洋連携協定(TPP)協定におけるリーダーシップ、技術革新の推進などが大きく改善されたことをあげた。とりわけ通商政策TPPをまとめ上げたことを高く評価。

「米国が脱退後、日本が多国籍機関を牽引し、自由貿易のルールを維持したことは安倍元首相が世界のリーダーだったことを裏書きし、アジア、太平洋から英国まで広がる高度な自由貿易圏の構築に主導的な役割を果たした」

さらに「安倍首相と日本は自由で開かれた世界経済の揺るぎない支持者だった」と指摘し、WTO体制を補完し、より深い経済統合の実現を目指した安倍元首相は「日本が自国の利益を追求することと共同体経済を追求することを両立することにも成功し、世界を主導する真のリーダーとしてのあり方を示した」と論評した。

また米中の角逐が激しさを増す中で、世界を二分することに前向きでなかった包摂的な外交姿勢を称賛した。

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「安倍元首相はインド太平洋とクアッドの父」

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