多くの韓国国民が法治主義の終焉を懸念
2月8日、韓国各地で尹錫悦大統領の弾劾に反対するデモが一斉に開かれた。保守派の本拠地である大邱をはじめ、ソウルの光化門広場や汝矣島の国会議事堂前など、主催者推定で数十万人が集結し、大統領への強い支持を示した。この動きは日を追うごとに勢いを増しており、すでに世論は尹氏に傾きつつあるとの見方が支配的である。
その日、光化門広場には多くの著名人が登壇したが、特に康容碩(カン・ヨンソク)弁護士は、尹大統領に対する野党、捜査当局、そして裁判所の無慈悲な待遇に怒りをあらわにした。元国会議員であり、フォロワー数100万人を誇る時事系YouTuberとしても活躍する康弁護士は、ソウル大学法学部を卒業後、ハーバード・ロースクールに留学した法律家である。法律と政治に精通する同氏は、現在、韓国で最も影響力のある保守論客の一人として注目されている。
果たして尹大統領は弾劾審判を乗り越えられるのか。なぜ多くの韓国国民が法治主義の終焉を懸念しているのか。もし李在明氏が権力を握った場合、何が起こるのか。尹氏と司法研修院の同期でもある康容碩氏が、本誌との単独インタビューで、これら重大な問いに答えた。