台湾有事はこうして起こる|山崎文明

台湾有事はこうして起こる|山崎文明

「中国の台湾侵攻を阻止するには、台湾海峡に機雷原を敷設することである」―アメリカの最新研究が今話題を呼んでいる。一方で、中国による機雷敷設によって台湾有事が勃発するシナリオも現実味を帯びる。もし台湾海峡が封鎖されれば日本はどうなるのか。報じられない「台湾有事の盲点」を緊急分析する。


B-1B爆撃機

射程延長型機雷の実証実験に成功

米軍は、2019年5月に米インド太平洋軍(USINDOPACOM)が太平洋ミサイル試射場(RMRF)で、B-52爆撃機によるクイックストライク-ER(Quickstrike-ER/QS-ER)機雷の運用試験に成功している。機雷の技術は第二次世界大戦以来ほとんど変わっていないが、クイックストライク-ERは、技術革新が図られ、射程が従来よりも長く、より高い高度から投下できるよう改良されたものだ。クイックストライク-ERには、翼がつけられ、グライダーで65キロ以上滑空し、正確に投下位置に到達することができるため、これまでより高速かつ効果的に機雷原が構築できるようになる。クイックストライク-ERを用いれば、中国が主張する22キロの防空識別圏の外側から投下が可能だ。これは中国が配備している最新の対空システムの監視範囲外ではないが、中国が交戦した場合のリスクを大幅に低下させる。また、クイックストライク-ERは、GPS誘導装置がついているため、政治決着後の機雷原の撤去にも役立つという利点もある。

クイックストライク-ER

中国の機雷掃海能力

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