【橋下徹研究③】上海電力、深まる謎 橋下徹の説明責任|山口敬之【永田町インサイド WEB第3回】

【橋下徹研究③】上海電力、深まる謎 橋下徹の説明責任|山口敬之【永田町インサイド WEB第3回】

「大阪市の発電事業に上海電力を参入させる」という極めて重要な変更について、当時、大阪市長を務めていた橋下徹氏は市民に一切の説明をしなかった。彼は一体いつの段階で上海電力の参入計画を知ったのか。あるいは、自らが参入を促したのか。調べれば調べるほど謎は深まっていく――。


上海電力、無許可工事の可能性

上海電力のステルス参入を巡ってはもう一つ、行政手続き上、重大な疑惑がある。

咲洲メガソーラーの事業は、2013年段階での受注者は「伸和工業」と「日光エナジー開発」の2社連合体。これが「合同会社咲洲メガソーラー」に移管したのが2014年3月18日。一方、上海電力が工事に着手したのが2日前の2014年3月16日。

上記の登記簿を見ると上海電力が「合同会社咲洲メガソーラー」に加入したのは4月11日であることがわかる。ということは、上海電力は4月11日までは咲洲メガソーラーとは契約上、何の関係もなかったことになる。

3月16日から4月11日まで、上海電力はどういう根拠と資格で工事をしていたのだろうか。

この謎を解明するため、私はまず「合同会社咲洲メガソーラー」の実態を調べることにした。
「合同会社咲洲メガソーラー」と「伸和工業」は、大阪市内のマンションの違う部屋で登記されている。場所はJR大阪環状線玉造駅徒歩2分のライオンズマンションだ。

地上13階建てで総戸数88戸、1985年12月竣工のマンションで、外観は日本各地にある典型的なライオンズマンション。通りから見て左側に居酒屋などが入る商業スペースの入り口があり、右側に居住部分のエントランスがある。

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