上海電力、無許可工事の可能性
上海電力のステルス参入を巡ってはもう一つ、行政手続き上、重大な疑惑がある。
咲洲メガソーラーの事業は、2013年段階での受注者は「伸和工業」と「日光エナジー開発」の2社連合体。これが「合同会社咲洲メガソーラー」に移管したのが2014年3月18日。一方、上海電力が工事に着手したのが2日前の2014年3月16日。
上記の登記簿を見ると上海電力が「合同会社咲洲メガソーラー」に加入したのは4月11日であることがわかる。ということは、上海電力は4月11日までは咲洲メガソーラーとは契約上、何の関係もなかったことになる。
3月16日から4月11日まで、上海電力はどういう根拠と資格で工事をしていたのだろうか。
この謎を解明するため、私はまず「合同会社咲洲メガソーラー」の実態を調べることにした。
「合同会社咲洲メガソーラー」と「伸和工業」は、大阪市内のマンションの違う部屋で登記されている。場所はJR大阪環状線玉造駅徒歩2分のライオンズマンションだ。
地上13階建てで総戸数88戸、1985年12月竣工のマンションで、外観は日本各地にある典型的なライオンズマンション。通りから見て左側に居酒屋などが入る商業スペースの入り口があり、右側に居住部分のエントランスがある。