9月23日付朝日新聞
この朝日新聞の記事はSNSで拡散され、9月30日には東京新聞「震災・原発事故伝承館なのに…語り部は国・東電への批判NG」と続き、AERAdot.では批評家の東浩紀氏が「伝承館だからこそ国や東電への批判を排除してはいけない」とエッセイを書いている。
「国と東電を批判できない伝承館のマニュアルを撤回せよ」と詰め寄る共産党
さらに、開会していた福島県議会九月議会にも影響を与えた。
日本共産党の宮本しづえ議員は「伝承館において、語り部が震災や原発事故の経験を率直に伝えられるようにすべき」と一般質問で県執行部に質し、「マニュアルの撤回」を県に求めた。
県文化スポーツ局長は「伝承館における語り部の活動については、一般的、常識的な範囲内でマニュアルを作成したものであり、語り部の方が地震・津波・原発事故により経験した様々な出来事を伝え、その方々が率直に思いを伝える取組みをしている」と答弁。共産党県議団は、その後も議会で執拗に「国と東電を批判できない伝承館のマニュアルを撤回せよ」と、県執行部に詰め寄った。
県議会9月議会が閉会後、10月9日のしんぶん赤旗には、日本共産党の岩渕友参議院議員が復興庁の参事官に対して、このマニュアルについて説明を求めるという記事が掲載された。