国連やILO(国際労働機関)及びユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は日本政府に対して「慰安婦問題で謝罪と補償を求める勧告」をいくつも出している。「日本軍慰安婦は強制連行された性奴隷」と主張する側は、この勧告こそが「性奴隷があった証拠」だと声高に叫んでいる。
だが、国連機関は各国のNGOから寄せられる膨大な数の意見書の内容を詳しく調査するだけの時間も人的余裕もない。彼らは日本の左翼や韓国の反日団体が国連機関に送りつけた大量の「虚偽意見書」をそのままうのみにして日本政府に勧告をだしているのだ。
にもかかわらず日本政府が当初きっちりと反論しなかったことで、韓国の主張がそのまま世界に広がった。
現在、韓国の団体が慰安婦問題をユネスコの記憶遺産に登録しようとしている。是非日本と韓国の専門家・研究者が協力して「性奴隷」という嘘が登録されないよう全力をつくしたい。
⑤松木國俊「慰安婦の実態と日本の学校教科書の問題」
Photo by Kazuyoshi SASAKI
日本は韓国と同じように、民間の出版社が作成した教科書を文科省が検定し、そこで合格した教科書が学校で使用される。どの出版社のものを使用するかは、現場で生徒に教えている教師の意見によって左右されることが多い。だが教育現場は左翼組織である「日本教職員組合(日教組)が牛耳っており、採用されるために出版社は日教組の考えに沿った内容の教科書を作成することになる。
さらに日本の文科省にも左翼が進出している。教科書検定も左翼の検定官が行っており、日本人としての誇りを培う教科書は不合格とし、日本の歴史を不当に貶める教科書についてはほとんどフリーパスさせるのが実態である。
こうして日本の教科書には「慰安婦強制連行」の記述があふれることになる。しかし、強制連行が事実なら、抗議運動や暴動が朝鮮中で起こったはずだ。だがそのような事件の記録は一件もない。ならば朝鮮の男たちは娘が、妹が、恋人が目の前で強制連行されても何ら抵抗しない不甲斐ない人々だったことになる。韓国史における最大の汚点となるではないか。
当時の新聞記事からも分かるように、女性たちを誘引して中国に売渡していたのは悪徳業者であって、日本の官憲がそれを救出していたのが真実の歴史だ。両国の子供達から誇りを奪い去る「慰安婦強制連行」の記述を全て削除させるべきだ。