《「死」と記された写真》
(奥富議員提供)
なぜそこまでの危険を冒して、奥富議員は問題提起を行うのか。
「僕は地域に軸足を置いて活動している議員です。だから、皆さんが困っている地域の問題に目を背けることができないんです。他の議員が名前を出して行動しやすくなるんだったら、僕が叩かれてボロボロになってもいいんです」
彼の心意気に打たれた。だからこそ、筆者である僕もこの記事を記名記事で書くことにした。
(つづく)
著者略歴
1970年、大阪府生まれ。神戸学院大学卒業。2005年、旧日本領のその後を訪ね歩いた『僕の見た「大日本帝国」』(角川ソフィア文庫)が新潮ドキュメント賞候補となる。著書に『誰も国境を知らない』(朝日新聞出版)、『本で床は抜けるのか』 (中央公論新社) 、『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』 (PHP研究所)など多数。