橋下徹さん、もうあなたは詰んでいる
日光エナジー開発の会社案内には「太陽光発電などの再生可能エネルギーインフラの開発・工事・運営」と書いているが、2011年12月2日の設立後、問題の入札が行われた2012年12月5の入札までの1年間、日光エナジー開発はいくつかの業務提携を発表しているだけで太陽光発電の施工実績はなく、発電の固定収入もない。入札段階では見方によってはペーパーカンパニーと見なされてもおかしくない状態だったのだ。
行政の立場から見ても、入札日までの太陽光発電の施工実績がゼロで、収益も事実上ゼロだから、納税実績も事実上ゼロだった。こんな状態の会社は、地方自治体の発電事業に参加できるはずがない。
大阪市の関係者によれば、市の公共事業の入札に際しては、入札希望企業の過去5年間の納税実績を確認し、滞納がないかを確認するという。開業わずか1年で納税実績のない日光エナジー開発は、入札段階で弾かれるはずの企業だったのだ。
なぜ、大阪市は入札条件を満たしておらず書類も不備だった日光エナジー開発を入札に参加させ、しかも落札も黙認したのか。
このことについて私は、当時の大阪市職員から「上から特別な指示が出ていた」との証言を得ている。他にも上海電力の参入過程で、いくつもの異常な行政判断と行政処理が行われている。これについては、5月26日発売の月刊『Hanada』7月号で概要を示すほか、今後「Hanadaプラス」でもひとつずつ解説していく。
橋下徹さん、もうあなたは詰んでいる。無駄な弁明、抗弁、逆ギレ、責任転嫁を止め、自分の関与を認めて楽になることをお勧めする。
(つづく)