全国を侵略する「橋下スキーム」
橋下徹氏と関係の深い大阪。その大阪に本社を置く伸和工業が、兵庫県三田市のメガソーラーへの上海電力参入にも手を貸していたのでる。
「合同会社咲洲メガソーラー大阪ひかりの泉プロジェクト」
「合同会社SJソーラー三田」
合同会社を作って公共発電に参入するという、「橋下スキーム」の咲洲での成功に味を占めた上海電力が、三田でもまったく同じ形で参入した。合同会社の立ち上げには同じ伸和工業を使ったということなのだろう。
そこで、伸和工業が登記している合同会社を調べてみたところ異常な事態が判明した。少なくとも13のメガソーラー関連の謎の合同会社を自社内で登記していた。
・合同会社朝来メガソーラー
・合同会社あづま小富士メガソーラー
・合同会社大衝村メガソーラー
・合同会社相良村メガソーラー
・合同会社伸能メガソーラー
・合同会社メガソーラー1号
・合同会社メガソーラー2号
・合同会社メガソーラー3号
・合同会社メガソーラー4号
・合同会社SOLパーク10号
・合同会社SOLパーク12号
・大阪中央電力合同会社
・合同会社咲州メガソーラー大阪ひかりの泉プロジェクト
「合同会社SOLパーク」が12号まであることを考えると、伸和工業の社内で登記された合同会社は20以上に上る可能性がある。
そこで、合同会社の大半が登記されている伸和工業の泉佐野営業所を訪問してみた。
大阪と泉佐野を結ぶ国道沿いに建つ白い地上4階建てのビルが「伸和りんくうビル」だ。
郵便受けには3つの会社名が記されている。
・伸和工業株式会社
・オーエスシーエンジニアリング
・新エネルギーメンテナンス株式会社
訪問したのは平日の朝10時前だったが入り口の扉は施錠されており、人の気配はない。始業が10時なのかと思い、30分ほど待ったが結局誰も出社してこなかった。
周辺の住民に聞いてみたが、「人が出入りしている所は何年も見ていない」という。
伸和工業がこのビルを取得したのは2014年と見られているが、その後も敷地は緑のフェンスで覆われて長い間放置されていた。