空自出身議員が重大証言!ブルーインパルス妨害工作の「真犯人」|渡辺康平

空自出身議員が重大証言!ブルーインパルス妨害工作の「真犯人」|渡辺康平

新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者に感謝と敬意を表すため、都心上空を飛行したブルーインパルス。それを政権批判に利用するメディアや文化人たち。繰り返される組織的な妨害活動など知られざるブルーインパルス苦難の歴史を航空自衛隊出身の議員が初めて告発。


日本共産党による抗議活動、「周辺住民」と称する団体による告発

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ブルーインパルスの展示飛行に対して、特に強い抗議活動が行われているのは、愛知県の航空自衛隊小牧基地周辺における反対運動です。  

小牧基地では、2007年の基地開庁50周年として、ブルーインパルスの展示飛行を予定していましたが、春日井市飛行場周辺対策市民協議会(市、議会、区長などで構成)の反対の決議や、労組や反戦団体の反対運動により中止となりました。  

ブルーインパルスの展示飛行が再開されたのは2015年で、『東海防衛だより』通巻23号によれば、小牧基地では2015年3月の「小牧基地オープンベース」が開催され、昭和46年以来、44年ぶりにブルーインパルスの展示飛行が行われた、と書かれています。  

日本共産党愛知県委員会や愛知県平和委員会は、小牧基地の航空祭に対しては、常にプルーインパルスと自衛隊機の展示飛行を中止するよう小牧基地に申し入れ、抗議活動を続けてきました。  

そして、「いわゆる周辺住民」による「ブルーインパルスの飛行をやめさせる会」を組織して、2017年に開催した航空祭でブルーインパルスが許可を得ずに曲技飛行などをしたとして、2018年1月に当時の小牧基地司令等を航空法違反と告発しています。  

小牧基地では、同年2月に航空祭におけるブルーインパルスの展示飛行中止を発表、来場者は前年の約6万2000人から約1万人に減った、と報じられています。  

2019年2月に名古屋地検で不起訴処分となりましたが、処分は不当として周辺住民151人が検察審査会に審査申し立てを行っています。

全国で抗議活動を展開

小牧基地以外でも、2018年三月には奈良基地で2016年11月にあったブルーインパルスの飛行について、奈良県平和委員会や住民約百三十人が「国交相に許可なく『曲技飛行』をした」などとして、航空法違反容疑で当時の基地司令を奈良地検に告発状を出し、奈良地検は2019年12日に嫌疑不十分で不起訴処分としました。  

ブルーインパルスの展示飛行は航空祭だけではなく、各種イベントでも実施しています。2018年8月の高知県高知市で開かれた第65回よさこい祭りでは、第65回という節目にあたり、8月9日の前夜祭にブルーインパルスによる展示飛行が行われました。  

高知市上空の展示飛行に対して、「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」は「ブルーインパルス展示飛行の中止を求める要請書」を高知県知事に出しています。郷土の軍事化に反対する高知県連絡会とは高知県平和委員会、高知県平和運動センターなど15団体で構成され、日本共産党高知県委員会、社会民主党高知県連合会、新社会党高知県本部といった政党も参加しています。  

このようなブルーインパルスの展示飛行に対する執拗な妨害活動は、日本平和委員会による方針となっています。日本平和委員会は2019年、第69回定期全国大会活動方針に「自衛隊ブルーインパルス展示飛行中止を求める運動も関連地域で連携し進めます」と決議しました。  

今後も、全国でブルーインパルスに対する抗議運動が展開されることが予想できます。

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