花田編集長、「Hanada プラス」を語る|花田紀凱

花田編集長、「Hanada プラス」を語る|花田紀凱

雑誌では毎号、いい記事がそろっているので、多くの人に読んでもらいたいし、過去の記事でもいまもう一度、読んでほしいものがある。


読者の生の意見は面白い

――ジャーナリズムの現場は今でもやっぱり紙が主体ですが、ネットでも多くの議論が飛び交っています。


花田 ぼくはアナログな人間なんだけど、そうは言いながら櫻井よしこさんの「言論テレビ」で毎週金曜22時から「右向け右」というインタビュー番組をやったり、ニコニコ動画では毎週土曜日のお昼に「ちょっと右よりですが」という生放送をやったり。結構やってるんだよね。


――それを見た人が、ああでもない、こうでもないとツイッターなどに書き込んで、議論が拡散していくわけです。


花田 まあツイッターとかはあまり見ていないんだけれど、ニコニコ動画の画面上に上がってくるコメントなんかを読んでいると結構面白いし、かなり詳しい指摘や、鋭い意見を書き込んでいる人も少なくない。それが見えるのは面白いし、参考になるよね。


雑誌でも「読者はこう考える」といって、大きな論争になったものについては読者の意見を募集して紙面に載せるのは、ぼくが文春でもよくやった手法です。


最近、出版した月刊『Hanada』セレクション『財務省「文書改竄」報道と朝日新聞 誤報・虚報全史』にも、〈朝日新聞、読者はこう考える〉を掲載しているけれど、みなさんそれぞれ朝日新聞に関するエピソードが豊富で面白い。


毎号の感想も手紙やメールでたくさんいただいてますが、すべて目を通しています。たまにはお叱りを頂くこともありますが(笑)。

紙とウェブの相乗効果を!

――「Hanada」プラスでは、より読者の反応が可視化されるかもしれません。ウェブ媒体としての狙いはありますか。


花田 雑誌では毎号、いい記事がそろっているので、多くの人に読んでもらいたいし、過去の記事でもいまもう一度、読んでほしいものがある。ネットは速報性の点で紙よりも強いと言われるけれど、あえて「時間がたっても古びない」名論文なんかを載せる手も考えています。


それに、ウェブ上の筆者でもすごく面白い人たちがいるよね。特に若い書き手の人は、「紙」にはこだわらない。自分の記事を多くの人に読んでもらいたいとウェブだけで発信している人もいるでしょ。でもそういうものを雑誌に載せることで、アナログな読者にも届く。両方の媒体がそれぞれいい効果を生むんじゃないかな。

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