【脱北作家 慟哭の独占手記】 文在寅は脱北者虐殺犯だ!(前編)|李主成(イ・ジュソン)

【脱北作家 慟哭の独占手記】 文在寅は脱北者虐殺犯だ!(前編)|李主成(イ・ジュソン)

「文在寅は人権派弁護士、親北派政治家として知られているが、その実は政治目的のためなら人命をも犠牲にする冷酷で残忍な男だ。私は文在寅の本性、脱北者がおかれている現状を日本の読者に何としても知ってもらいたいと思い、筆をとった」ーーある脱北作家が命懸けで綴った慟哭の手記。


Getty logo

国情院の発表は、あまりにも辻褄が合わない。国情院は「22人を一カ所に集め、亡命の意思を尋ねたが、そのような意思は示されなかった」と言っているが、これは常識的に考えてあり得ない。脱北者の場合、国情院は通常一人ひとりを別々に聴取し、意思を確認する。国情院は明らかに嘘をついている。しかも、強制送還させるまでわずか7時間という短時間で、決して国情院単独の判断ではないことが分かる。  

真相は、「当時、盧武鉉政権の秘書室長だった文在寅が、22人の脱北者たちの亡命意思を調査することなく、7時間の即断即決で板門店を通じて北朝鮮に強制送還させるよう指示した」のだ。  

この時、「彼らを北朝鮮に送ったら殺されるのではないか」と強制送還に否定的な意見を述べた盧武鉉に対して、文在寅はこう述べた。

「22人の脱北は韓国政府にとって負担になる。南北関係を良くするために、それは甘受しなければいけない」  

これは、政府要職にいた人物から直接聞いた話だ。  

韓国の憲法下では、北朝鮮国民は韓国国民とみなされ、韓国領内に来て脱北する意志を表明すれば通常、韓国に留まることができる。ところが、文在寅は政治的利害で脱北者を平気で見殺しにした。

22人全員を公開処刑

Getty logo

北朝鮮に強制送還された22人の脱北者たちは、その後どうなったか。全員、無惨にも黄海海州公設運動場で、銃殺刑により公開処刑されている。国情院は、脱北者たちの処刑説について「確認されていない」としているが、私が脱北者ルートを通じて確認したところ、処刑の事実は間違いなく、北朝鮮内の講演でも「反逆者は処刑する」と22人の処刑について語られているという。

「確認されていない」と嘯く国情院は、そもそも北朝鮮国家保衛部が、脱北者たちの処刑を国情院に逐一報告するとでも思っているのか。  

金正恩政権は脱北者に対して公開銃殺はもちろん、その家族までも政治犯収容所に連れていき、奴隷として酷使し、使いものにならなければ殺す。  

冒頭で書いたように、私はこの脱北者強制送還事件を題材として『殺人の品格 宿命の沼』を執筆し、人権問題を提起したが、韓国の10社以上の出版社から「本を出版すると政府から制裁、弾圧を受ける」と言われて刊行を断られた。  文在寅一味は脱北者22人の強制送還の真実を明らかにし、歴史の審判を受けるべきだ。

関連する投稿


トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

「交渉のプロ」トランプの政治を“専門家”もメディアも全く理解できていない。トランプの「株価暴落」「カマラ・クラッシュ」予言が的中!狂人を装うトランプの真意とは? そして、カマラ・ハリスの本当の恐ろしさを誰も伝えていない。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

日米韓の慰安婦問題研究者が東京に大集合。日本国の名誉と共に東アジアの安全保障にかかわる極めて重大なテーマ、慰安婦問題の完全解決に至る道筋を多角的に明らかにする!シンポジウムの模様を登壇者の一人である松木國俊氏が完全レポート、一挙大公開。これを読めば慰安婦の真実が全て分かる!


「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」――アメリカに本部を置く北朝鮮人権委員会が発表した報告書に記された衝撃的な内容。アメリカや韓国では話題になっているが、日本ではなぜか全く知られていない。核開発を進める独裁国家で実施されている「現代の奴隷制度」の実態。


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


【スクープ!】自衛隊と神戸市が交わした驚きの文書を発見! 自衛隊を縛る「昭和の亡霊」とは……|小笠原理恵

【スクープ!】自衛隊と神戸市が交わした驚きの文書を発見! 自衛隊を縛る「昭和の亡霊」とは……|小笠原理恵

阪神地区で唯一の海上自衛隊の拠点、阪神基地隊。神戸市や阪神沿岸部を守る拠点であり、ミサイル防衛の観点からもなくてはならない基地である。しかし、この阪神基地隊の存在意義を覆すような驚くべき文書が神戸市で見つかった――。


最新の投稿


【今週のサンモニ】重篤な原子力アレルギー|藤原かずえ

【今週のサンモニ】重篤な原子力アレルギー|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】激震の朝鮮半島に学ぶ食と愛国心  キム・ミンジュ『北朝鮮に出勤します』(新泉者)、キム・ヤンヒ『北朝鮮の食卓』(原書房)

【読書亡羊】激震の朝鮮半島に学ぶ食と愛国心 キム・ミンジュ『北朝鮮に出勤します』(新泉者)、キム・ヤンヒ『北朝鮮の食卓』(原書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】改めて、五年前のコロナ報道はひどすぎた|藤原かずえ

【今週のサンモニ】改めて、五年前のコロナ報道はひどすぎた|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


なべやかん遺産|「ゴジラフェス」

なべやかん遺産|「ゴジラフェス」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「ゴジラフェス」!