農水族に敗けたことのある小泉農相
2025年5月25日の『サンデーモーニング』のトップニュースは、令和の米騒動中に失言した江藤拓農水大臣に代わって小泉進次郎農水大臣が起用されたというものでした。

“コメ担当大臣”小泉新農水大臣、コメ不足認め「減反やめる」 農政のタブーに挑戦、過去の反発乗り越えられるか【サンデーモーニング】 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1935620小泉進次郎 農水大臣(23日)「このまま(米価の)高止まりが続くと、コメ離れが起きちゃう」自称「コメ担当大臣」こと、小泉氏。就任早々、現場に足を運びカメラの前で値下げに向けた決意をアピール。なかなか届…
アナウンサー:コメは買ったことがないと発言して辞任に追い込まれた江藤農水大臣に代わり、新たな大臣となった小泉進次郎氏、価格を下げることはできるのでしょうか。(中略)令和のコメ騒動真っ只中の大臣交代劇。きっかけとなったのは…
江藤拓農水大臣(VTR):私もコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださるんで、もうまさに売るほどあります。
アナウンサー:この発言がもとで江藤拓 農水大臣は辞任。21日、石破総理は…
石破茂総理大臣(VTR):新しい農林水産大臣のもとで、必ずコメ(の価格)を下げる。コメは(5キロ)3000円台でなければならない。
アナウンサー:5キロの平均価格4200円を、“3000円台に下げる”と明言。そして小泉新農水大臣が、さっそく打ち出したのは…
小泉進次郎農水大臣(VTR):来週に予定していた(備蓄米の)入札を一旦中止し、随意契約のもとでどのような条件で売り渡しができるか。
アナウンサー:備蓄米放出に際しての「入札」の中止。最も高い値段をつけた業者が落札する入札制度の下、これまでの備蓄米はJAがほぼ独占していました。その「入札」をやめ、随意契約にするという決断。政府が販売価格を決めることで、コメの価格を下げようというのです。
国民本位で農政を行なっていく必要がある農水大臣である江藤拓氏が、特定の農業関係者とべったりの関係であることを自ら暴露するというトンデモ失言で大臣を辞任、農業利権に暗躍する農水族のおぞましさを世間に知らしめました。
何よりも大きな疑義は、備蓄米放出の入札において、農水省と近い関係をもつJAが高値で備蓄米を独占していたことです。
現在に至るまで、日本の農政の最大の問題は、政府とコメ農家の間に介在して高価格のコメで既得利権を得る農水省とJAの存在であることが指摘されてきました。