文在寅の本性を日本の読者に知ってもらいたい
私は1965年6月10日、北朝鮮の平壌市万景台区域で生まれた。
2006年に友人の脱北を手助けしたことが、当局に発覚したことで命の危険を感じ、脱北した。現在は、韓国の脱北者支援団体で活動を続けながら小説を発表している。
脱北者の女性が中国で性奴隷にされてしまう実話をもとにしたデビュー作『ソンヒ』は、韓国芸術文化団体連合会の文学大賞を受賞した。さらに、光州事件を題材とした『紫色の湖』はベストセラーとなるなど、作家として一定の評価を得てきた。
ところが、現在、私の作品は韓国で出版すらままならない。それは、文在寅が関与した脱北者強制送還事件を描いたためで、拙著『殺人の品格 宿命の沼』は韓国で発禁処分に等しい扱いを受けている。
文在寅は人権派弁護士、親北派政治家として知られているが、その実は政治目的のためなら人命をも犠牲にする冷酷で残忍な男だ。いま、韓国で何が起きているのか。文在寅の本性、脱北者がおかれている現状を日本の読者に何としても知ってもらいたいと思い、筆をとった。