止むことのない南モンゴル牧畜民による抗議とデモ
2011年、中国人のトラック運転手が、中国人の鉱山労働者から自分の土地を守ろうとしたモンゴル人の牧夫メルゲンを残忍にも殺害した事件を受けて、南モンゴルのモンゴル人たちは街頭で大規模な抗議行動を起こした。この抗議行動は瞬く間に地域全体に広がり、1981年以来、南モンゴルで最大の抗議行動となった。
それ以来、南モンゴルの牧畜民による抗議とデモは止むことがない。ほぼ毎年、英雄的な牧民たちが自分たちの土地を守るために命を落としている。2017年、中国政府は牧畜民の抗議活動を禁止し取り締まるため、より厳しい措置を採用し、牧畜民を一斉に犯罪者とした。同年、新疆ウイグル自治区のモンゴル語地域ではモンゴル語の使用が禁止された。
2020年、中国共産党政権は南モンゴルでモンゴルの言語と文化に対する新たな攻撃を開始した。そのため、南モンゴル全土のモンゴル人学校ではモンゴル語の授業が激減した。これに対し、南モンゴルの親たちは立ち上がった。街頭で抗議行動を起こし、ストライキを行い、当局に嘆願書を送った。新政策に抗議して自殺する者さえいた。
世界よ!
ムンヘバヤル氏近影(2023年4月6日 ウランバートル421刑務所にて) 写真提供:南モンゴル人権情報センター