岩国メガソーラーで見えた親中ネットワーク|山口敬之【WEB連載第20回】

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大阪の咲洲メガソーラーに関連する私の記事や発信に対する批判や非難、誹謗中傷の多くに、日本維新の会関係者や支持者が関与していることがわかった。ところが岩国市など大阪以外の上海電力の絡むメガソーラー取材に対して様々な圧力をかけてきたのは、明らかに自民党の関係者だった――。


恐ろしく杜撰な工事に見えるが、雨晒しの土に打ち込まれただけの華奢な金属の棒が雨天でも倒れないのは、地面に大量の「土壌凝固剤」という化学薬品を散布しているからだ。

ここはかつては山林で、様々な樹木や下草が生えていた。当初の開発予定通りゴルフ場になったとしてもフェアウェイには芝生が敷き詰められ、それ以外の場所には相当数の樹木が残される予定だった。自然本来の保水力は一定程度残されるはずだった。

ところがメガソーラー事業は、効率性を最優先するために買収した土地に生えているほとんど全ての樹木が切り倒され、下草は根こそぎ刈り取られた。そして剥き出しの土壌に化学薬品が散布されたのだ。

この周辺地域には、地下水で農業を営み、井戸水を汲み上げて飲料水として生活していた住民がいた。ところが、メガソーラーの工事が始まると大規模工事によって地下水脈が変わり、井戸水や湧水が枯れたり、濁ったりした。

地下水や湧水に依存してコメを生産していた農家は、事業を継続できなくなり、代々受け継いできた水田を放棄せざるを得なくなった。

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