【橋下徹研究⑫】橋下徹がついた致命的なウソ|山口敬之【WEB連載第13回】

【橋下徹研究⑫】橋下徹がついた致命的なウソ|山口敬之【WEB連載第13回】

橋下徹氏は、上海電力のステルス参入問題について、繰り返しウソをつき続けている――。にもかかわらず、7月26日、橋下氏はツイッターでこう吠えた。「月刊ハナダよ、俺と上海電力を闇と言うなら、安倍さんを含む自民党と旧統一教会も闇だと言えよ。人を見て主張を変えるアンフェアの典型やな。近々フェアの思考という本を出すから、それでフェアについて勉強しろ」。フェアでないのは橋下氏のほうだ!(詳細は26日発売の9月号をお読みください!)


政府から複数の補助金を受け取った重要プロジェクト

大阪市長は、2011年(平成23年)12月に、それまでの平松邦夫氏から橋下徹氏に代わる。橋下氏は、府知事時代から敵対していた平松氏が策定した事業だからという理由で、この咲洲地区における意欲的なプロジェクトを白紙撤回したのだろうか?

そうではない。咲洲では橋下市長の元でもスマートコミュニティ実証実験を予定通り実施し、その結果を公表している。

橋下市長時代の2013年(平成25年)3月に取りまとめられた「咲洲地区スマートコミュニティ実証実験」の報告書のタイトルに注目してほしい。「先導的都市環境形成促進事業」の「事業費補助金」に関する実績報告書という題名になっていることがわかる。

そう、この事業は大阪市が勝手に行ったものではなく、政府に事前に計画を申請し補助金を受け取っていた「政府補助事業」だったのだ。だからこそ「政府からいただいた補助金をきちんと有効に活用しました」ということを報告するために、76ページにも及ぶ膨大な報告書が作られたのだ。

補助金については、6月10日の大阪市議会でも大阪市環境局が「国土交通省な補助事業だった」と受給を明言している。大阪市は咲洲地区での実証実験に絡んで受給した補助金については、いくつもの資料が出てきている。

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