絶対に知っておくべき プーチンの誤った歴史観|名越健郎

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プーチン大統領はなぜ時代錯誤で野蛮な全面戦争を仕掛けたのか。ウクライナ攻撃命令を下した背景には、エカテリーナ女帝を崇拝するプーチン独自の歪んだ歴史観がある。名越健郎拓殖大学海外事情研究所教授が緊急寄稿!


ウクライナを「失敗国家」呼ばわり

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プーチン氏は昨年7月もウクライナに関する論文を発表し、帝政時代、大ロシア、小ロシア、白ロシアは同じスラブ民族で、一つの家族だったが、ソ連の民族政策によって、ロシア、ウクライナ、ベラルーシという3つの個体に分割されたと指摘した。

その上で、「ウクライナの主権はロシアとのパートナー関係の下で初めて実現する」と強調した。ウクライナの国家主権を制限する「制限主権論」である。

ウクライナは1991年のソ連邦解体で初めて独立を達成した。その後の30年は親露派の東部、親欧米派の西部の政治的対立や経済困難で茨の道だった。

プーチン氏は演説で、ウクライナ指導部の30年間の失政を非難し、ウクライナを「失敗国家」呼ばわりする。
 プーチン氏には、ウクライナへの屈折した優越感があり、2014年にクリミアを併合し、ウクライナ東部の親露派に独立を宣言させた。弟分が欧米寄りになり、NATO加盟を目指すのは許されないのだ。したがって、ウクライナをいたぶり、弱体化させ、機を見て領土を奪ってきた。

捏造のプロパガンダ

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