西岡教授は韓半島地域の専門家として、この本を通じて慰安婦問題の嘘には中国と北朝鮮はもちろん、韓国と日本、両国従北勢力の工作と陰謀が渦巻いていることも忘れてはならないと、厳しく警告する。
まず2000年に東京で行われた、日本の従北左派勢力が主催した「女性国際戦犯法廷」を見てみよう。この裁判は慰安婦問題で日本政府と天皇の責任を問うた模擬法廷として広く知られている。しかし、この裁判の南北共同検事団の北朝鮮側の検事団たちが、実は北朝鮮工作員であった事実が、韓国社会では知られていない。
代表的な韓国の慰安婦支援団体である「韓国挺身隊問題対策協議会」はどうか。彼らは朝鮮総聯との連携をしきりに叫んでいる。金正日が死んだ際に弔電を送ったかと思えば、彼らが主催する水曜集会では、様々な従北的声明が飛び交っている。実際に団体の代表である尹美香は国家情報院、警察庁保安課から頻繁に対共嫌疑の内密調査を受けてきた。
これに西岡教授は中国共産党と北朝鮮が、現在自らが犯す深刻な人権侵害の問題は放置し、過去の歴史で韓国と日本を離間させようとする大きな枠組みがあることを告発する。これは拉致問題と北朝鮮の人権問題の専門家として彼がこの本を書いた最大の動機である。
西岡教授はこう記している。
「今この瞬間にも、脱北女性が数十万ウォンで中国の農村に人身売買され『性奴隷』となっている。その中には逃げられず鎖で繋がれた女性もいる。これは北朝鮮と中国、両独裁政権が共犯である許しがたい人権侵害だ。誰が本当の敵なのか、虚偽をばらまく勢力の背後に誰がいるのか、それを心に刻みながらこの本を書いた」
2009年、邊熙宰(ビョン・ヒジェ)現メディアウォッチ代表顧問によって創刊された韓国唯一無二の自由・保守系メディア批評紙。創刊から現在まで主流左派メディアの偏向誤謬を指摘する記事、論文を掲載してきた。 週刊誌としてスタートした後、月刊誌を経て、現在はインターネットでのみ発行。 「邊熙宰の時事爆撃」というYouTubeチャンネルも運営している。 外信との関係においては、特に10年前から反日報道問題を指摘し、慰安婦、徴用等とそれに関連する日本側の立場をそのまま紹介することに注力しており、これも韓国のマスコミの中で実質的に唯一である。