韓国の法治を崩した「タブレット」に対する操作を明らかにする!|邊熙宰(ピョンヒジェ)

韓国の法治を崩した「タブレット」に対する操作を明らかにする!|邊熙宰(ピョンヒジェ)

「朴槿恵・チェスンシルゲート」は捏造されたと事件当初から主張し続けてきたメディアウォッチ代表顧問の邊熙宰(ピョンヒジェ) 氏。2月1日に発売された本『邊熙宰のタブレット使用説明書』が発売と同時に韓国で話題騒然となっている。韓国政治の根幹を揺るがす「朴槿恵・チェスンシルゲート」の嘘と真実を暴いた本書の序文を紹介する。


Getty logo

料金納付者は法人ではなくキム・ハンス個人

最近、法院を介してタブレットPCが登録されたキャリア会社であるSKTから驚くべき連絡を受けた。問題の2012年11月27日、契約者キム・ハンスは自らの個人カードで滞納していた料金37万5,460ウォンを一度に納付したというのである。これにより、タブレットPCの実ユーザーの件は崔瑞原ではなくキム・ハンスだということが完全に確認されたことになる。

特にタブレットPCは、2012年の大統領選挙期間と政府業務引継ぎ委員会の期間のみ集中的に使用されていた。検察が、「崔瑞原がタブレットPCを介して受けた」と指摘した国家機密文書というものも、ほとんどがこの期間に作成されたものである。キム・ハンスは大統領選挙活動、業務引継ぎ委員会、青瓦台まで一貫して勤務している。タブレットPCを崔瑞原ではなくキム・ハンスが使用したと考えれば、ここに大統領選挙活動、業務引継ぎ委員会と青瓦台関連文書が含まれているのはあまりに当然のことである。つまり、タブレットPCを通じて崔瑞原が朴大統領から国家機密を渡されたという弾劾の大前提が崩れる。

料金を納付した事実を隠すキム・ハンスと検察、崔瑞原が使用したのではない

さらに驚くべきことは、検察とキム・ハンスはこの決定的な料金支払いの事実を故意に、組織的に、隠蔽してきた事実が発覚したことである。一旦検察は、タブレットの実ユーザーの決定的な手がかりになり得る2012年の料金の支払い明細書を隠蔽した。これにより、朴大統領側も私も皆タイムリーにこの事実を確認することが出来なかった。

また、2016年10月29日、金容帝検事はキム・ハンスを調査しながら、「このタブレットPCは選挙が終わった後でも最近まで開通状態であり、(株)マレイ・カンパニーでは陳述人(キム・ハンス)が退社した後も引き続き料金を負担していたものと考えられるが、その経緯はどうなっていますか?」と尋ねた。これに対してキム・ハンスは、「私もすっかり忘れて知らなかった。私が退社した後も、会社から私に解約を要求されたという事実はありません」と答えている。つまり、検事とキム・ハンスの両者は、キム・ハンス個人が料金を納付したことを全て隠し、まるで会社の法人カードで自動的に納付されたものであるかの様に偽調書を作成していたのだ。

関連する投稿


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

尹錫悦に騙されてはならない!文在寅政権下で検察総長を務めた男が過去に行った国家を揺るがす驚くべき犯罪。尹錫悦の「親日政策」は完全な偽物だ!韓国メディアウォッチの邉熙宰氏が緊急警告。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

日本側の慰安婦問題研究者が、「敵地」とも言うべき韓国に乗り込み、直接韓国の人々に真実を訴えるという、大胆で意欲的な企画が実現した。これまでになかった日韓「慰安婦の嘘」との闘いをシンポジウムの登壇者、松木國俊氏が緊急レポート!


靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

世界に誇る我が国の伝統と文化を大切にして、国を愛する政府の長たる内閣総理大臣が終戦記念日の8月15日または秋季例大祭に靖國神社を参拝することは、普通の国への一歩になる。


最新の投稿


【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは  『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは 『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

昨今の政治状況が多くの日本人の心に危機感を抱かせ、「保守」の気持ちが高まっている。いま行動しなければ日本は失われた50年になってしまう。日本を豊かに、強くするため――縁の下の力持ち、日本保守党事務局次長、広沢一郎氏がはじめて綴った秘話。


改正入管法で、不法滞在者を大幅に減らす!|和田政宗

改正入管法で、不法滞在者を大幅に減らす!|和田政宗

参院法務委員会筆頭理事として、改正入管法の早期施行を法務省に働きかけてきた。しかしながら、改正入管法成立前から私に対する事実無根の攻撃が始まった――。


【今週のサンモニ】新生「サンモニ」はやっぱりいつも通り|藤原かずえ

【今週のサンモニ】新生「サンモニ」はやっぱりいつも通り|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。