韓国の法治を崩した「タブレット」に対する操作を明らかにする!|邊熙宰(ピョンヒジェ)

韓国の法治を崩した「タブレット」に対する操作を明らかにする!|邊熙宰(ピョンヒジェ)

「朴槿恵・チェスンシルゲート」は捏造されたと事件当初から主張し続けてきたメディアウォッチ代表顧問の邊熙宰(ピョンヒジェ) 氏。2月1日に発売された本『邊熙宰のタブレット使用説明書』が発売と同時に韓国で話題騒然となっている。韓国政治の根幹を揺るがす「朴槿恵・チェスンシルゲート」の嘘と真実を暴いた本書の序文を紹介する。


キム・ハンスと検察が打ち出した唯一の根拠、偽造契約書

結論としてキム・ハンスの会社マレイ・カンパニーでは、タブレットPCの料金として1ウォンすら払ったことがない。契約書にそのように記されているだけで、実際の料金は全てキム・ハンスが個人のカードで支払ったのである。にもかかわらず、検察は最初からマレイ・カンパニーで料金が続けて支払われたかのようにキム・ハンスに偽証を教唆し、キム・ハンスもこれに歩調を合わせたのだ。これらの偽証は特検、裁判まで続き、検察の組織的操作として事件が拡大することになる。

さらなる問題は、タブレットPCの契約である。契約上明らかにマレイ・カンパニーの法人カードが支払い先として記録されているにもかかわらず、一体なぜタブレットPCの料金が支払われず3カ月間延滞となって、これをキム・ハンスが個人的に処理することになったかということだ。検察とキム・ハンスが新たに契約を偽造し、その後マレイ・カンパニーの法人カードを記したのではないかと疑わざるを得ない。そして、私は法院を介してSKTの契約書を全文見ることができ、やはり各種の偽造が大量に発覚したのだ。

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キャリア契約書で明らかとなった別の2人のサイン

まず、総8頁の契約で、1頁と3頁のキム・ハンスのサインと2頁、4頁、5頁のキム・ハンスのサインの筆跡が全く違う。各種キャリアの販売店に確認した結果、単一の契約でサインが違うのはあり得ないという回答を受けた。常識的に、契約書に自分のものとは異なるサインが途中で混ざっている場合、後で顧客の立場で契約無効を主張することが出来るからである。別のサインが混じっている場合、販売店または本社で確認して正すのが正常である。

私は一つの契約書に異なるサインが混じった理由を、実際2012年6月25日の契約書にサインした人物がキム・ハンスではなく、彼の会社の職員であるキム・ソンテだったからだと推測した。検察で緊急に偽造した1頁と3頁の契約書にはキム・ハンスのサインが、残りは実際の契約者キム・ソンテのサインが残っていると推測している。

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