慰安婦像問題 なぜ日本は負け続けるのか|山岡鉄秀

慰安婦像問題 なぜ日本は負け続けるのか|山岡鉄秀

――なぜ、韓国のみならず、世界中に日本の慰安婦制度に関する碑や像が立ってしまうのか。大阪市が姉妹都市交流を解消したサンフランシスコ市の事例から、日本側が抱える根本的な問題に迫る――


〈21世紀の今日、女性の尊厳と人権は、世界各国が共有する普遍的価値のひとつとして、確固たる位置を得るに至っています。これは、人類が達成した大きな進歩であります。

しかし、現実の世界において、兵士による女性の尊厳の蹂躙が根絶されたわけではありません。女性の尊厳と人権を守るための活動については大いに取り組むべきで、基本的に賛成です。

ただし、女性の人権問題への取り組みが目的というのなら、そのための記念碑は、旧日本軍によって利用された慰安婦だけではなく、『世界各国の軍』によって、戦場において性の対象とされてきた全ての女性に対するそうした行為のすべてを二度と許さないと、世界に向けて宣言するものでなければなりません〉

かなり思いのこもった情熱的な書簡で、上記の「趣旨」が繰り返される他、以下のポイントが含まれている。

  • 韓国は条約で解決済みの問題を蒸し返しており、国際法違反。

  • 慰安婦問題はジェノサイドのような時効がなく、条約で解決できない特異事項ではない。

  • クマラスワミ報告の問題点、吉田清治の虚言と朝日新聞の誤報。

  • 日本に法的責任があると言うなら、世界各国も同様のはずだ。

  • 碑文に間違った事実が刻まれるのは看過できない。

  • 日本はアジア女性基金を通じて誠実な対応をしてきた。

  • コミュニティーの分断を懸念している。日系人への配慮を求める。

慰安婦問題を網羅した長文だが無礼(offensive)な印象は受けない。2013年の反省があるのかもしれない。

「慰安婦制度」を説明できますか?

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