慰安婦像問題 なぜ日本は負け続けるのか|山岡鉄秀

慰安婦像問題 なぜ日本は負け続けるのか|山岡鉄秀

――なぜ、韓国のみならず、世界中に日本の慰安婦制度に関する碑や像が立ってしまうのか。大阪市が姉妹都市交流を解消したサンフランシスコ市の事例から、日本側が抱える根本的な問題に迫る――


慰安婦像の真の目的

姉妹都市関係を解消すれば、中国や韓国の思う壺だという人がいる。たしかに、分断工作の成功ともいえる。しかし、朝日新聞が主張するような「地道な草の根の交流」で事態が好転することはない。状況を受け入れたと解釈されるだけだ。

慰安婦像を建てたうえでも、大阪市が税金で交流を促進してくれたらこれほど美味しいことはない。日本の観光客にお金を落とさせながら、像と碑を使って反日教育を推進し、若い反日世代を創り出す。これが真の目的だ。

サンフランシスコ市議会が何年も前から決議を重ねてきたのに対し、大阪市議会はついに一度も意思表明をすることなく終わった。国と連携を取ることは必須だが、何もしなければそれは不作為だ。サンフランシスコの像と虚偽の碑文は反日教育に利用され、現地の日系子女の肩に重くのしかかってくるだろう。

筆者はそのことを深く憂いている。

↑ 朝日新聞と外務省が今も英語で発信し続けるウソを指摘し、海外での「戦い方」を指南!

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