慰安婦像問題 なぜ日本は負け続けるのか|山岡鉄秀

慰安婦像問題 なぜ日本は負け続けるのか|山岡鉄秀

――なぜ、韓国のみならず、世界中に日本の慰安婦制度に関する碑や像が立ってしまうのか。大阪市が姉妹都市交流を解消したサンフランシスコ市の事例から、日本側が抱える根本的な問題に迫る――


まず、大阪維新の会が議会に提出した決議案の内容を見てみよう。下記に要旨を抜粋する。最初の提出は平成29年5月26日。サンフランシスコ市では、すでに前述の碑文案が最終決議されていた。

〈慰安婦問題に関しては、2015年12月に日韓両政府において、日本が多数の女性の名誉と尊厳を傷つけたとして責任を表明し、この問題を最終的かつ不可逆的に解決すること、そして今後国際社会において互いに非難・批判することを控えることで合意をしたところである。サンフランシスコ市における慰安婦像及び碑文の設置の動きは、本市にとってこの合意の精神を傷つけるものであると言わざるを得ず、姉妹都市の議会として看過できない〉

現行の計画のまま慰安婦像が公共の公園に設置されることになれば、日本人及び日系人が多く住むサンフランシスコ市にとってもコミュニティー分断の原因にもなりかねず、将来的な両市の交流、日米関係にも悪影響を及ぼすのではないかと懸念される

〈よって本市会は、サンフランシスコ市が、市の意思として公共の場所に現計画のまま慰安婦像及び碑を設置することについて、再検討されるよう強く求めるものである〉

一読して、この決議は私が「日本外交の自爆」と一貫して批判している日韓合意を引用している点と、のちに論ずるように、舌足らずで説得力に欠ける点において不満だが、コミュニティーの分断に対する懸念を表明しており、無礼(offensive)なものではない。

次に、大阪維新の会の岡崎太議員の賛成討論から抜粋する。日付は平成29年5月26日。

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