日本人への偏見と侮辱で満たされ捏造本が全てのベースに
では、なぜ教科書には日本の官憲や軍が蛮行を犯したように書いてあるのだろうか。実は、これは一冊の本がベースになっている。朴殷植(パクウンシク)という人物が、上海亡命中の1920年に書いた『朝鮮独立運動之血史』(戦後韓国では『韓国独立運動之血史』と名称変更された)である。
「朝鮮人の民族意識鼓舞」のために書かれたとされているが、全編を通して日本への侮蔑意識が溢れ、日本の官憲や軍隊の蛮行がこれでもかとばかり書き連ねてあり、筆者もこれを読んで、そのあまりの偏見と事実歪曲、数字の誇張に絶句した。
この本のなかで彼は「日本では母子が結婚すると聞いたことがある」と述べ、「日本民族の古来から受け継がれたその野蛮な習慣をわが民族に強制し、倫理を冒したことも稀ではなかった」と記述している。
さらに、「絶海の野蛮民族を教導してやったのが朝鮮である」 「ふんどし一つの裸であることや、淫売の習慣や男女間の風紀の紊乱などを朝鮮人は嘲笑ってきた」 「大きいものでは国家、ちいさいものは個人財産に至るまで、みな狡猾に詐欺と暴力によって奪ったもの」等々日本人への偏見と侮辱で満たされている。
捏造の首謀者・朴殷植の正体
朴殷植