イランの戦略にはまったトランプ
2026年6月21日の『サンデーモーニング』のトップニュースは、米国・イランの戦闘終結合意とホルムズ海峡の今後に関する話題でした。
米・イラン“戦闘終結”で合意 トランプ大統領「大幅譲歩」の覚書 核問題・ミサイルでも譲歩「数十年で最悪の失敗」との批判も 60日間交渉で最終合意は?【サンデーモーニング】 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2746120攻撃開始から3か月半、ようやくアメリカとイランが戦闘終結の合意に至りました。両国は21日にも最終合意に向けた協議をスイスで行いますが、イラン側はレバノンへの攻撃を理由にホルムズ海峡の再封鎖を宣言してい…
アナウンサー:攻撃開始から3か月半、ようやくアメリカとイランが戦闘終結の合意に至りました。両国は21日にも最終合意に向けた協議をスイスで行いますが、イラン側はレバノンへの攻撃を理由にホルムズ海峡の再封鎖を宣言していて事態は流動的です。(中略)
体制転換が実現しない中、トランプ氏は核の問題にこだわるようになります。ただ、イランはこれまでも、ウランの濃縮は平和利用するためで、核兵器開発の意図はないと主張していました。つまり、核問題でも得るものがないまま、具体的な協議は先送りしたのです。(中略)
イランへの譲歩が際立つ覚書の中で、トランプ氏が唯一得たのがホルムズ海峡について。30日以内に正常化することが盛り込まれました。ただ、イラン側が徴収する通航料をめぐっては、60日限定で無料にするとしていて、戦闘前より状況がよくなるわけではありません。
米国のインテリジェンスが、ここまで先を読めずに、事実上イランに支配戦略を握られてしまったことには、落胆しか覚えません。
ここにきて、トランプ大統領が、ゴリ押しを唯一の解決法とするネタニヤフ首相の擁護を優先しない方向に向かっているのは喜ばしいことですが、これは損切に他なりません。トランプ大統領の交渉術は、基本的にハイボールテクニックしかないことがバレバレで、ディールしないで粘れば最後にはTACOることもバレバレです。
とにかく、この迷惑な戦争が終わらない限り、世界の経済は混乱し、安全保障体制も揺るぎます。喜ぶのはロシアだけです。
ホルムズ海峡の統治がどのような形で安定化するのかも大きな不安材料です。こちらについてもイランの底なし沼のような戦略に見事にはめられています。

