光った2つの目
うちの庭の片隅で、私は2本の指で子猫の首筋をひょいとつまんで拾い上げた。1時間ほど前から家の周りでミー、ミーとうるさく鳴いていたのだ。ちょうど夜9時のニュースを見ようとテレビをつけていたのだけれど、そのテレビの邪魔になるほどの大声で。
聞こえるたびに何度外を確かめに行っても、なかなか声の主は見つからない。ときおり、黒い小さな影がさっと飛び過ぎていく。車の下を懐中電灯で照らすと2つの目が光った。やっぱり子猫だ。
とうとうつまみ上げたときは、子猫はエアコン室外機の裏に隠れようと、頭を突っ込んでもぞもぞしているところだった。いくらネズミほどの大きさでもその隙間には入れない。とはいえ持ち上げてみると、思っていたよりも小さいことに驚いた。
そのとき背後に気配を感じて、私は振り向いた。クリーム色の大きな猫が、街灯に照らされながらお向かいの家の庭に入っていくところだった。
ああ、そういうことか、と私は思った。あの猫は、たった今、私が拾い上げたこの子猫のパパだ。この子はパパ猫が連れてきて、うちに置いていったのだ。
生まれたばかりの子猫たち

