ときどき働く直感
心霊体験や偶然の出来事を全否定してくる人がいる。「幽霊を見た!」という事例では、「何かの見間違えでしょ?」とか「気のせいでしょ?」と言われる。自分自身、視力が良かった時代と視力が低下した現在では見間違える頻度が多くなった。
夜道で「あれ、向こうに子供がいるぞ!」と思いながら違付くと、垂れ下がった木の枝とゴミ箱のコラボレーションだったり、看板が子供に見えたり、様々な何かが子供に見えてしまったりする。
偶然の出来事も様々ある。家を出る時「今日は街中で知り合いに会う気がする」といった直感が働くと、かなりの確率で街中で知人に会ったりする。これは良いお告げみたいなものだが、悪いお告げもある。
しばらく会っていないとか連絡していなかった人の事が無性に気になる時があって、そんな時は嫌な知らせが来る事が多い。嫌な知らせとは訃報の事だ。
これら全て偶然と言えば偶然だが、霊的な虫の知らせとして解釈する事も出来るのでは?でも学者は、全てを科学的に否定してくるだろう。絶対にそうに違いない。全否定だよ、全否定。「幽霊を見た」ということに関しては、脳の仕業なので脳が見せていると脳学者はいう。
脳の誤作動であったり、視覚の誤作動という事になるのだろう。偶然の出会いに関しては、確率論を言ってくる。確かに確率論なのだろうが、数秒のずれで確率は変わってしまうだろうし、そこにいたる過程まで計算できるのかなって思ってしまう。
だからこそ、偶然なのであると思うのだが、学者さんの考えは違う。虫の知らせに関しても、科学的な計算が出来るのだろうな?全てを数学で証明してくるのが学者さんだ。
だが、「この話を計算式で出せるのか?」といった話を最近知人から聞いた。知人の体験談は、異様な感じしかしない。
霊園暴走の末路
知人の名前をTさんとしよう。自分より年上のTさんは、若い頃バリバリの暴走族だった。天下御免の向こう見ず、命知らずの信号無視、難聴になる事も恐れない爆音マフラー、蛇でもこんな動きはしないだろうという蛇行運転、そういった青春時代を送っていたので、夜な夜なお出かけする事も頻繁にあったようだ。
仲間で集まった時、肝試しをしようという話になり、純正パーツは何パーセント残ってますかと尋ねたくなるような族車で仲間達とお出かけした。
目的地は某巨大霊園。夜の霊園の静けさに似つかわしくない族車の爆音。エンジンを切ると、余計に霊園が静かに感じた。
仲間達と霊園内をぷらぷらしていると、仲間の一人が「うさぎがいる!」と声をあげた。「うさぎを捕まえようぜ」と言って追いかけて行く友達の後を追いかけると、友達はわなわな震えていた。
「幽霊がいた!」
そう言うと、友達は座り込んでしまった。いつもは悪態を付いて悪い事ばかりしている男が弱気になっている。
彼を車に運び、その場を去ろうとしたが、ドライバーが霊園内を暴走しだしたのだ。しばらくはラリーのような走りを楽しんでいたが、あまりのスピードに曲がりそこない車の左側を墓に激突させて墓石を破壊してしまった!
墓を壊してしまった後は、その場から逃げるしかない。逃げるのは得意な面子が集まっているので、その日もいつものように逃げた。
ところが、異変はこの時を境に起こるようになる。霊園暴走墓石破壊時に車に乗っていたメンバーが次々と事故を起こしていく。一人は、電車を止めるような踏切進入事故。
他のメンバーは、民家に突っ込み家を破壊したり、高速道路で事故って車をボコボコにした。暴走族なので暴走中にパトカーに追いかけられての事故は確率的にあり得るだろう。が
しかし、全員事故をして怪我をした箇所が左側だったのだ。車が墓石に突っ込んだのも左側、メンバーが事故って怪我したのも左側。もちろん乗っていたバイクや車も左側が大破した。奇妙な偶然!!
うさぎを追いかけて幽霊を見た友達だけ事故や怪我は無かったが、あの日から半年間以上鬱状態になり引き籠ってしまっていた。そのおかげで事故に合わずにすんだのだ。


