人権弾圧国家・中国との「100年間の独立闘争」|石井英俊

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人権弾圧国家・中国と対峙し独立を勝ち取る戦いを行っている南モンゴル。100年におよぶ死闘から日本人が得るべき教訓とは何か。そして今年10月、日本で内モンゴル人民党100周年記念集会が開催される。


ノーベル平和賞に推薦、最初の不当逮捕から既に30年

「南モンゴルのネルソン・マンデラ」とも呼ばれるハダ氏

なぜテムチルトが解任されたかの理由は、テムチルトが南モンゴルの独立の訴えを放棄して、「二元所有論」という独自の理論を執行部や党員に諮らずに独断で発表したことに由来する。

テムチルトの主張はこうだ。

「内モンゴル人民党は南モンゴルの独立の追求を放棄する。なぜなら南モンゴルの独立は現実的でないからだ」

「中国人とモンゴル人の両方が南モンゴルの国家および領土の正当な所有者である(二元所有論)」

「中国の民主化は南モンゴルの民族問題解決の前提条件である」

というものだ。これらのテムチルトの主張全てが、多くのモンゴル人にとって受け入れることの出来ないものであり、激しい反発を生み、主席解任という事態にまで発展した。

現在、「南モンゴルのネルソン・マンデラ」とも呼ばれるハダ氏は、2015年8月29日、軟禁先から「独立の目標を放棄すれば、中国の弾圧はなくなるのか?」と題する文章を発表して、テムチルトの主張する二元所有論を激しく批判している。

ハダは次のように述べている。

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