トランプ最大の敗因
2026年5月17日の『サンデーモーニング』のトップニュースはイラン情勢と米中会談でした。
米中会談の直前。アメリカとイランがせめぎ合うホルムズ海峡で中国の原油タンカーを巡って動きがありました。それぞれの思惑とは。5月14日、日本に原油を運ぶタンカーがホルムズ封鎖を脱したことが明らかに。ただ…
アナウンサー:米中会談の直前。アメリカとイランがせめぎ合うホルムズ海峡で中国の原油タンカーを巡って動きがありました。(中略)
イランは「中国との戦略的パートナーシップ」をうたい、多数の中国船の通航を認めたというのです。米中会談を前に、露骨に中国との友好関係を見せつけたイラン。一方でその直前、アメリカに対しては…。戦闘終結に向けたアメリカの提案に対し、イランから送られた回答にトランプ氏は憤慨。イラン側は、ホルムズ海峡の主権や核問題の先送りなど、アメリカが受け入れられない要求を突きつけたのです。
戦闘再開の可能性にまで言及したトランプ氏。 中国との会談の前にイランとの交渉を決着させたかった目論見は、脆くも外れた様子。“手詰まり感”が強まるイランとの和平交渉に、ルビオ国務長官は、中国による“仲介”に期待をにじませます。そして迎えた首脳会談で成果はあったのか。会談直後、トランプ大統領は、習主席から「協力の言質を取った」とアピールしましたが、帰国途上の機内では、
トランプ大統領(VTR):私は何も頼みごとをしているわけではない。頼みごとをすれば、見返りを出さなければならないし、そもそも頼みごとなど必要ない。
アナウンサー:ロイター通信は、「習主席を称賛し続けたにもかかわらず、イラン情勢の打開に向けて中国から具体的な支援を得られなかった」と伝えています。
明らかにトランプ氏は、戦術でイランを圧倒しても戦略で負けています。イラン攻撃が始まった頃に本欄で指摘したように、戦争終了のシナリオを論理的に描いていなかったことがトランプ氏の最大の敗因です。

