【今週のサンモニ】トランプは「蛇に睨まれた蛙」|藤原かずえ

【今週のサンモニ】トランプは「蛇に睨まれた蛙」|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


トランプ最大の敗因

2026年5月17日の『サンデーモーニング』のトップニュースはイラン情勢と米中会談でした。

“手詰まり感”強まるイラン情勢 中国・習主席の“協力”アピールも具体的支援なく…トランプ大統領「そもそも頼みごとなど必要ない」 米中会談で進展あったのか?【サンデーモーニング】 | TBS NEWS DIG

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2666067

米中会談の直前。アメリカとイランがせめぎ合うホルムズ海峡で中国の原油タンカーを巡って動きがありました。それぞれの思惑とは。5月14日、日本に原油を運ぶタンカーがホルムズ封鎖を脱したことが明らかに。ただ…

アナウンサー:米中会談の直前。アメリカとイランがせめぎ合うホルムズ海峡で中国の原油タンカーを巡って動きがありました。(中略)
イランは「中国との戦略的パートナーシップ」をうたい、多数の中国船の通航を認めたというのです。米中会談を前に、露骨に中国との友好関係を見せつけたイラン。一方でその直前、アメリカに対しては…。戦闘終結に向けたアメリカの提案に対し、イランから送られた回答にトランプ氏は憤慨。イラン側は、ホルムズ海峡の主権や核問題の先送りなど、アメリカが受け入れられない要求を突きつけたのです。
戦闘再開の可能性にまで言及したトランプ氏。 中国との会談の前にイランとの交渉を決着させたかった目論見は、脆くも外れた様子。“手詰まり感”が強まるイランとの和平交渉に、ルビオ国務長官は、中国による“仲介”に期待をにじませます。そして迎えた首脳会談で成果はあったのか。会談直後、トランプ大統領は、習主席から「協力の言質を取った」とアピールしましたが、帰国途上の機内では、

トランプ大統領(VTR):私は何も頼みごとをしているわけではない。頼みごとをすれば、見返りを出さなければならないし、そもそも頼みごとなど必要ない。

アナウンサー:ロイター通信は、「習主席を称賛し続けたにもかかわらず、イラン情勢の打開に向けて中国から具体的な支援を得られなかった」と伝えています。

明らかにトランプ氏は、戦術でイランを圧倒しても戦略で負けています。イラン攻撃が始まった頃に本欄で指摘したように、戦争終了のシナリオを論理的に描いていなかったことがトランプ氏の最大の敗因です。

関連する投稿


【今週のサンモニ】日本のカーボンニュートラルの最大の敵|藤原かずえ

【今週のサンモニ】日本のカーボンニュートラルの最大の敵|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】W杯でも非難のための非難を|藤原かずえ

【今週のサンモニ】W杯でも非難のための非難を|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】的を射ている消費税減税批判|藤原かずえ

【今週のサンモニ】的を射ている消費税減税批判|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】一糸乱れず国旗損壊罪反対|藤原かずえ

【今週のサンモニ】一糸乱れず国旗損壊罪反対|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】「サンモニ」の“学校教育介入”

【今週のサンモニ】「サンモニ」の“学校教育介入”

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


最新の投稿



【読書亡羊】安倍晋三はこうして歴史になっていく  服部龍二『安倍晋三』(中公新書)|梶原麻衣子

【読書亡羊】安倍晋三はこうして歴史になっていく 服部龍二『安倍晋三』(中公新書)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】日本のカーボンニュートラルの最大の敵|藤原かずえ

【今週のサンモニ】日本のカーボンニュートラルの最大の敵|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】W杯でも非難のための非難を|藤原かずえ

【今週のサンモニ】W杯でも非難のための非難を|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


イラン戦争の陰で中国が笑う――台湾有事を呼び込むアメリカの誤算|山岡鉄秀

イラン戦争の陰で中国が笑う――台湾有事を呼び込むアメリカの誤算|山岡鉄秀

米国が中東に足を取られて笑うのは誰か。イラン戦争は日本にとって対岸の火事ではない。米国の消耗は台湾有事を呼び込み、日本の安全保障を直撃する――。 日本に「プランB」はあるのか。