【赤いネットワークの闇】仁藤夢乃の師匠と〝西早稲田〟|池田良子

【赤いネットワークの闇】仁藤夢乃の師匠と〝西早稲田〟|池田良子

〝西早稲田〟をはじめとする赤いネットワークの危険を察知していた安倍元総理。だが、自民党議員の多くは無関心か無知である。北村晴男弁護士は言う。「詐欺師に一見して『悪い人』はいない。『いい人』だと思われなければ人を騙すことなどできないからだ」。(サムネイルは仁藤夢乃氏twitterより)


この資料のタイトルは、「困難な問題を抱える女性への支援の将来イメージ」となっている。このイメージ図に描かれた「困難な問題を抱える女性」をたらい回しにする仕組みは、これまで赤いネットワークが作り上げて来たビジネスモデルをベースとしていると言って良い。生活保護費支給申請のあっせん・仲介については、この図の「アフター支援」に該当する。

この仕組みの対象を増やすためには、人々の人間関係を破壊し、孤独・孤立状態に持っていくことが非常に重要である。家族はできる限り解体し、「ひとり親世帯」を増やす。親子関係も断絶させる。新宿の歌舞伎町周辺には、家庭に居場所のなくなった家出少女らがごった返している状況こそ、赤いネットワークが理想とする社会である。

孤独・孤立状態に陥った彼女らに、DV・性暴力などの被害に遭ったと言わせれば、「困難な女性」として、上図に書かれたベルトコンベヤーに乗せることができる。そんな仕組みを拡大しようと蠢く団体が集まっているのが、内閣官房の「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」だ。

赤いネットワークと北朝鮮の家族法

会員を見ると、社会的包摂サポートセンター、しんぐるまざあず・ふぉーらむ、シェルターネット、BONDプロジェクト、若草プロジェクト、フローレンス、ぱっぷす、抱樸(Colabo理事である奥田知志が代表)など赤いネットワークの関係者が勢ぞろいしている。そして、内閣官房孤独・孤立対策担当室の政策参与として村木厚子元厚労事務次官が関与する――。

ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)を熱狂的に支持したドイツ国民を分析したフロム著『自由からの逃走』には、次のような一節がある。

《個人に安定感を与えていた第一次的な絆がひとたび断ち切られるや否や、無力感と孤独感との堪えがたい状態に打ち克つために二つの道が開かれる。一つの道によって、彼は『積極的自由』へと進むことができる。
 
 もう一つの道は、自由を捨てさせる。そして個人的自我と世界との間に生じた分裂を消滅させることによって、彼の孤独感に打ち克とうと努力する。この道は逃避にすぎない。このメカニズムは、服従と支配への努力という形で、はっきりと表れる》

いまの日本は、フロムが描写したナチス台頭前夜と同様の状況になりつつある――。

本年5月5日、「Hanadaプラス」に寄稿した『「共同親権」を潰す赤いネットワークと北朝鮮の家族法』のなかでも紹介した『朝鮮民主主義人民共和国の家族法』と北朝鮮の社会主義憲法を読めば、赤いネットワークの主張する政策が北朝鮮の家族法制度と酷似していることがわかる。

彼らが北朝鮮と同様の全体主義国家を作り上げるために、まず狙うのは「家族の解体」だ。なぜなら、全体主義国家の実現を阻む最大の障害は「家族への愛情」だからである。

人々のなかに「夫婦の絆」や「親子の絆」が残っていたまま国家が人々を支配しようとすれば、多くの人々は、その絆を守るため、相手が国家であろうと全力で戦うだろう。

そんな厄介なことにならないよう、赤いネットワークは「一次的な絆」のなかでも最も強力な「家族の絆」の破壊から着手したのである。

関連する投稿


【独占手記】我、かく戦えり|杉田水脈【2025年10月号】

【独占手記】我、かく戦えり|杉田水脈【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『【独占手記】我、かく戦えり|杉田水脈【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


進化する自衛隊隊舎 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

進化する自衛隊隊舎 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

かつての自衛隊員の隊舎といえば、和式トイレに扇風機、プライバシーに配慮がない部屋配置といった「昭和スタイル」の名残が色濃く残っていた。だが今、そのイメージは大きく変わろうとしている。兵庫県伊丹市にある千僧駐屯地(せんぞちゅうとんち)を取材した。


異形の権力、石破政権の最期|青山繁晴【2025年10月号】

異形の権力、石破政権の最期|青山繁晴【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『異形の権力、石破政権の最期|青山繁晴【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【常識保守のすすめ】〝安倍依存症〟から脱却するために|片山さつき×小川榮太郎【2025年10月号】

【常識保守のすすめ】〝安倍依存症〟から脱却するために|片山さつき×小川榮太郎【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『【常識保守のすすめ】〝安倍依存症〟から脱却するために|片山さつき×小川榮太郎【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

自衛隊員の職務の性質上、身体的・精神的なストレスは非常に大きい。こうしたなかで、しっかりと休息できる環境が整っていなければ、有事や災害時に本来の力を発揮することは難しい。今回は変わりつつある現場を取材した。


最新の投稿


【独占手記】我、かく戦えり|杉田水脈【2025年10月号】

【独占手記】我、かく戦えり|杉田水脈【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『【独占手記】我、かく戦えり|杉田水脈【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【読書亡羊】ウクライナの奮闘が台湾を救う理由とは  謝長廷『台湾「駐日大使」秘話』(産経新聞出版)|梶原麻衣子

【読書亡羊】ウクライナの奮闘が台湾を救う理由とは 謝長廷『台湾「駐日大使」秘話』(産経新聞出版)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


TBS報道特集の「差別報道」|藤原かずえ【2025年10月号】

TBS報道特集の「差別報道」|藤原かずえ【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『TBS報道特集の「差別報道」|藤原かずえ【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


悲劇の空母「飛龍」の無念|上垣外憲一【2025年10月号】

悲劇の空母「飛龍」の無念|上垣外憲一【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『悲劇の空母「飛龍」の無念|上垣外憲一【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【今週のサンモニ】「再エネ教」の信者の集会|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「再エネ教」の信者の集会|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。