小西、杉尾、石垣、福山、蓮舫……立憲民主党という存在の耐えられない軽さ|坂井広志

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緊迫する国際情勢を受けて、立憲民主党はさぞかし安全保障をめぐる問題に真摯に向き合うと思いきや、そうではなかった――。自称〝憲法学者〟である小西洋之議員だけではない。立民の質問には、あきれるほど軽く、また本質から外れたものが実に多くみられる。(サムネイルは立憲民主党「国会解説2023」生配信より)


石垣のりこのとんだ勘違い

立民で薄っぺらい議論を展開する議員はほかにもいる。石垣のりこ氏である。石垣氏もご多分に漏れず、放送法を巡る問題を取り上げ、高市氏を批判したが、追及がいかにも荒っぽい。

「とある月刊誌のインタビューのなかで高市大臣はこのように答えている。『官僚が政治家を殺すのは簡単なんです』。真逆ですよね。政治家が官僚を壊している。日本の統治機構を破壊しているのは高市大臣自らじゃないのか。答弁は結構です」

さんざんこき下ろした上に、反論させようとしないとは、議会人としていかがなものか。これにはさすがに、ほかの議員から「そこまで言ったら(反論させるべきだ)」との声が上がったが、それでも石垣氏は「いやいや、質問してないんで」と反論封じに躍起となった。

最終的に末松信介委員長が、挙手をしていた高市氏を指名。すると高市氏はこう語った。

「正確におっしゃってない。『官僚が議員を殺すのは簡単なことだ』というのは私の言葉ではなく、そうおっしゃっている議員がいる旨でございます」

委員会室には「訂正しないとだめだ」などと石垣氏へのヤジが飛び交った。

石垣氏は「同僚議員たちからは『官僚が政治家を殺すのは簡単なんですね』というような発言があったということで、これは失礼しました」とばつが悪そうだったが、引くに引けなくなったのか、こう続けて話題を打ち切った。

「でも、(同僚の)みなさんからそのように捉えられてしまうということで、高市大臣の捏造発言によって行政の統治機構は壊される。早い決断をお願いしたい」

一体何の決断ですか? と言いたくなる。これまた支離滅裂である。

しゃもじ論争に蓮舫参戦

その後、話題を切り替えて持ち出したのは、岸田首相がウクライナ訪問の際にゼレンスキー大統領への贈答品として「必勝」の文字が記されたしゃもじを持参したことについてだった。イチャモンの中身はこうだ。

「選挙とかスポーツ競技ではありませんので、日本がやるべきはやはり、いかに和平を行うかであって、『必勝』というのは、あまりにも不適切ではないかと思うのですが、その点いかがでしょうか」

「平和ボケ」もここまでくると重症だ。

ちなみに、蓮舫参院議員もツイッターで「選挙と戦争の区別がつかないとしか思えないのです。誰も止めない、身内が秘書官でいるのに彼も止めない、本人も躊躇しなかったのだろうか」とつぶやいている。

しゃもじは首相の地元・広島の名産である。「敵を召し(飯)取る」との意味がある。売られている商品に書かれている文字は「必勝」のほか「合格」「家内安全」「商売繁盛」などがある。要は縁起物であり、そこに書かれた文字に目くじらを立てる話ではない。なおかつ「必勝」という言葉に筆者は何の違和感もない。

首相は「ウクライナの方々は祖国や自由を守るために戦っている。この努力に敬意を表したいと思いますし、わが国としてウクライナ支援をしっかり行っていきたい」と答弁した。

極めて妥当な認識だ。自由と独立を守り抜くための「必勝」であり、そのために日本はウクライナや西側諸国と連帯しなければならない。その西側諸国はロシア軍を撤退させるため、ウクライナに支援をし続けているのである。

「必勝」を批判する石垣氏は、この現実を、そしてことの深刻さを理解していないのではないか。しゃもじに書かれた文字が「和平」「平和」ならよかったのか。左派系の人たちは憲法9条を唱えていれば平和が保たれると考えているようだが、しゃもじ論争もそれと似たような話だ。

国会でこれほど陳腐でのんきな議論をしているのは、世界広しといえども、日本の立憲民主党だけだろう。

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