日中国交正常化50年 中国の横暴を防ぐ出発点に!|和田政宗

日中国交正常化50年 中国の横暴を防ぐ出発点に!|和田政宗

「中国は低姿勢だったが、50年たったら態度はガラッと変わる。大きく経済発展して日本を見下すようになるよ」(時事通信)。当時の大平正芳外務大臣の予言だが、まさにその通りの状況になった。今こそ国交正常化以降の50年を、中国対応を誤った50年として反省すべきだ。


中国への配慮は中国への「弱気」

Getty logo

2016年 岸田外務大臣と王毅外相

中国に配慮しても何も生まれない。中国は配慮と思わず「弱気」と思うからだ。

中国は、自らが世界の中心であるという「華夷思想」であり、自分たちが作ったルールだけがルールであり、国際ルールは気に食わなければ守らなくて良いという考えだ。だから、国連海洋法条約を無視し、南シナ海の岩礁を埋め立て軍事基地化しているし、尖閣諸島に対する勝手な主張も然りである。

国交正常化40年の際には、我が国が尖閣諸島を国有化したことに対し、中国側が難癖を付け、北京の人民大会堂で開催する予定だった記念式典を中止している。

今回の50年記念行事は、東京では経済界などが中心となり29日に開かれる予定であるが、岸田総理は参加するのだろうか。もし参加するのであれば、ミサイルを撃ち込んでも平身低頭で会いに来るという間違ったメッセージにならないかと大いに危惧する。

私は、今こそ国交正常化以降の50年を、中国対応を誤った50年として反省し、中国の横暴を防ぐ出発点とすべきであると思う。中国をのさばらせることによって台湾危機は起きており、イコール日本の危機でもあるわけだが、日本は中国の横暴を食い止めてこなかったという責任が台湾の方々に対してもあると思う。

特に天安門事件後の日本の対応がそうであったし、中国が自らの横暴で招いた苦境を日本は大いに助けてしまった。我が国は中国の軍事的膨張にもっとしっかりと対応をし、横暴なふるまいをさせず、日本がアジアの平和と安定のために主導的役割を果たすべきであった。

安倍元総理の今年に入ってからの活動の活発化はまさにこうした反省への対応であったと思う。

27日の安倍元総理の国葬、29日の日中国交正常化50年を経て、日本はアジアのリーダーとして民主主義を守り、地域の平和を守り、中国、ロシアに対峙し、燦然と輝き凛とした強さを持つ「美しい国」になっていかなくてはならない。

月刊『Hanada』2022年11月号

「嘘の新聞」と「煽るテレビ」 Kindle版

関連する投稿


変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

自衛隊員の職務の性質上、身体的・精神的なストレスは非常に大きい。こうしたなかで、しっかりと休息できる環境が整っていなければ、有事や災害時に本来の力を発揮することは難しい。今回は変わりつつある現場を取材した。


「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】

「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


終戦80年に思うこと「私は『南京事件』との呼称も使わない」|和田政宗

終戦80年に思うこと「私は『南京事件』との呼称も使わない」|和田政宗

戦後80年にあたり、自虐史観に基づいた“日本は加害者である”との番組や報道が各メディアでは繰り広げられている。東京裁判や“南京大虐殺”肯定派は、おびただしい数の南京市民が日本軍に虐殺されたと言う。しかし、南京戦において日本軍は意図的に住民を殺害したとの記述は公文書に存在しない――。


安倍さんの底知れなさ|小川榮太郎【2025年8月号】

安倍さんの底知れなさ|小川榮太郎【2025年8月号】

月刊Hanada2025年8月号に掲載の『安倍さんの底知れなさ|小川榮太郎【2025年8月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【安倍ログ】安倍さんには狂気があった|阿比留瑠比【2025年8月号】

【安倍ログ】安倍さんには狂気があった|阿比留瑠比【2025年8月号】

月刊Hanada2025年8月号に掲載の『【安倍ログ】安倍さんには狂気があった|阿比留瑠比【2025年8月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


最新の投稿


変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

自衛隊員の職務の性質上、身体的・精神的なストレスは非常に大きい。こうしたなかで、しっかりと休息できる環境が整っていなければ、有事や災害時に本来の力を発揮することは難しい。今回は変わりつつある現場を取材した。


【読書亡羊】雑誌「冬の時代」が過ぎて春が来る?  永田大輔・近藤和都(編著)『雑誌利用のメディア社会学』(ナカニシヤ出版)|梶原麻衣子

【読書亡羊】雑誌「冬の時代」が過ぎて春が来る? 永田大輔・近藤和都(編著)『雑誌利用のメディア社会学』(ナカニシヤ出版)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


昭和天皇と出光佐三の〝黙契〟|上島嘉郎【2025年9月号】

昭和天皇と出光佐三の〝黙契〟|上島嘉郎【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『昭和天皇と出光佐三の〝黙契〟|上島嘉郎【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


斎藤兵庫県知事を叩く消費者庁の正体|池田良子【2025年9月号】

斎藤兵庫県知事を叩く消費者庁の正体|池田良子【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『斎藤兵庫県知事を叩く消費者庁の正体|池田良子【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】

「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。