スクープ!中国拘束116日はじめて明かされた全真相|吉村剛史

スクープ!中国拘束116日はじめて明かされた全真相|吉村剛史

「彼らの狙いは王毅だった」――中国で拘束された岡山県華僑華人総会のトップがはじめて明かした拘束116日間の驚くべき全貌。屈辱の“拷問体験記”!


係官が取り囲むなか高速鉄道で天津へ移送

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劉氏によると、岡山県華僑華人総会は従来「中國旅行社」事業としてビザ発給業務を行い、一件あたり5000円程度の収入を得てきたが、習近平時代に入って以降は、東京、大阪などのビザ申請センターに集約されるようになり、手数料収入も減少。そんな折、中国江蘇省蘇州市付近にある張家港澳洋医院と協力して、中国の富裕層らに日本の高度な医療サービスを提供する医療ツーリズムの事業展開案が持ち上がっていた。  

2016年11月の中国訪問は張家港澳洋医院からの招待。同病院と医療ツアーを実施、展開するうえでの打ち合わせが目的の1泊2日の出張だったが、劉氏は「この医療ツーリズム事業の話自体が、私を蘇州に呼び出すための虚構だったのではないか」との疑念も抱いている。  

突然の拘束で通訳の男性と引き離され、蘇州・天津の収容施設で、居室と取調室を往復する休みない取り調べを受けることとなった劉氏。 「カーテンで窓の外は見えず、テレビはもとより新聞、雑誌もない。精神的にも拷問だった」  

途中、高速鉄道による天津移送の際は、自身の調べを担当する計26人の係官が取り囲むなか、一般乗客の乗車後に専用車両に乗車。施設の出発、到着時を除いて目隠しは外された。車中では駅弁も支給されたが、手をつけなかった。到着駅の構内を歩く際、自身の目で「天津西」の駅名を確認した。

24時間行動を監視

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