【表現の不自由展問題】中日と朝日への公開質問状|河村たかし

【表現の不自由展問題】中日と朝日への公開質問状|河村たかし

「高須クリニック」の高須克弥院長が6月2日、地元・愛知県の大村秀章知事の解職請求(リコール)運動を始めると発表した。河村たかし名古屋市長もこの運動に全面的に賛同している。リコール運動の発端となった「表現の不自由展」をめぐって、メディアは「善の大村」「悪の河村」という図式をつくり、激しく河村市長をバッシング。なかでもひどかった中日と朝日の報道を、河村市長が徹底批判!


「社会の自由への脅迫」をしているのはどっちだ!

話を中日と朝日への抗議に戻します。中日、朝日に問いたいのは、以下の3点です。

①陛下の写真をバーナーで焼いて足で踏みつぶす動画が展示されている事実を執筆前に知っていたのか。

② ①の展示内容が展示開始まで隠されていたことを知っていたか。

③このあいちトリエンナーレは、公共施設を使用しているだけではなく、愛知県名古屋市主催のいわば公金(税金)による公共事業であり、民間での展示会ではないことは知っていたか。

 
もし知っていたのなら、堂々と「昭和天皇の作品は何でもないし、隠して出品したことも、市の主催であることも問題ない」と反論すればいい。
 
ひどいのは、人を脅迫犯扱いしたり、薄っぺらい男と書いたりしておきながら、抗議書を送っても無視を決め込んでいることです。9月に送って、現時点で3カ月経っていますが、まったく音沙汰がない。人格攻撃をするだけして、抗議されたら無視というのは無責任極まりない。
 
このまま返答がない場合、今度は座り込むことはできませんが(笑)、何らかの手立ては講じようと考えています。
 
ジャーナリズムの基本は、事実を事実として伝えることですが、いまの新聞はまったくそれができていない。新聞は相互批判もしないし、不買運動にも遭いません。要は、ぬるま湯に浸かっているのです。

だから私が記者会見やツイッターで、中日、朝日のことをいくら批判しても新聞社は報じない。読者を甘く見ているとしか思えません。そんな新聞が軽減税率の対象になっているのですから、許しがたいことです。
 
社会の自由、表現の自由は、マスコミが事実を伝えて初めて担保されます。中日、朝日には、「社会の自由への脅迫」をしているのは、いったいどちらなのかを、きちんと自問していただきたい。
(初出:2020年1月号)

大村秀章氏の公式WEBサイトより

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