李容洙の証言は頻繁に変わってきた。
金所長は、最近になって李容洙が「私が寝ているところに突然日本軍が来て私を連行した」と発言していることに対して、こう一蹴した。
「日本軍が戦争をするために忙しく、(当時の日本の一部であった)朝鮮の女性を連行しますか? 話にならない」
「1993年度の記録では、李容洙は友人キム・ボンスンについて行くと、日本人がいて、その日本人が赤いワンピースと革靴を与え、それを見て『私も日本人についていった』と証言している。
誰が『日本軍が強制的に(朝鮮女性を)連行した』と嘘をついているのか? それは尹美香だ。元々は(証言者)全員がそれぞれの事情があり、たとえば人身売買で売られたり、または自発的に行ったにも拘わらず、尹美香の本では、それが全て日本軍が連行したことになっている」
性奴隷の根拠も虚偽でしかない。
金所長は「奴隷というのは主人がいるという意味であり、主人の命ずるままに自己主張もできず従うのが奴隷」だとして、これとは異なり、当時の慰安婦は慰安所規定に基づいて相応の待遇を受けて、集めた巨額の金を朝鮮に送金することまでできた、という証言を紹介した上でこう述べた。
「この慰安婦たちは、慰安所の規定に従って軍人の階級と、または時間に応じて価格が決まっていた。日本軍は、定められ価格で買春をした人に過ぎない。金学順も一般兵は1円50銭。将校と『長い夜』を寝るときは8円だとした。文玉珠のような場合は大金を稼いで、その一部を家に送金した。2万5000円であればその当時、朝鮮で家を5軒買うことができた。一体、どこの奴隷が金をそのように稼ぎますか?」
最後に、戦争犯罪の被害者というフレームも「虚偽のフレーム」と金所長は強調した。
「『戦争犯罪』というのは占領軍が占領地の女性を拉致して強姦して殺害すること。しかし、慰安婦たちを(戦地、占領地ではなく当時日本の一部であった)朝鮮から日本まで拉致するか? 重要なのは、尹美香も自分の本に慰安所を設立した三つの目的を羅列しており、一つ目に、『戦争犯罪を防止するために慰安所を設置した』と明らかにしている。まったく話にならない。『占領地での軍人の強姦・誘拐・殺害を防止し、そのような性暴力、戦争犯罪を防止するために慰安所を設置した』と尹美香は(自分の本に)説明しておきながら、その中にいる慰安婦たちが戦争犯罪被害者だ? 全くつじつまが合わない話」
「だから、この慰安婦問題は、基本的にこの三つの問題、すなわち『日本軍による強制連行』、『日本軍による性奴隷』、『日本軍による戦争犯罪被害者』から正さなければならない」
歪曲された歴史に対する金所長の様々な映像は、YouTube「国史TV」でさらに観ることができる。(翻訳/黄哲秀)