チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

日本のメディアは「チャーリー・カーク」を正しく伝えていない。カーク暗殺のあと、左翼たちの正体が露わになる事態が相次いでいるが、それも日本では全く報じられない。「米国の分断」との安易な解釈では絶対にわからない「チャーリー・カーク」現象の本質。


私はカークのことを7年前ぐらいから知っているが、ほとんどの日本人は彼の暗殺事件まで知らなかっただろう。そこで、彼がどのような人物かを簡単に紹介する。彼は1993年にイリノイ州で生まれ、そこで育った。高校時代から左翼的な教育に疑問をもち、ウエストポイントの陸軍士官学校進学を目指していたが、それがかなわず大学進学までの「ギャップ・イヤー」の1年間で何か事業を起こしてみようと始めたことが、彼のターニング・ポイント・USAの活動へと発展していった。その後、事業が順調に拡大したため、彼は大学で本格的に学ぶことはなかった。

ターニング・ポイント・USAの目玉の活動は、大学のキャンパスに出向いて希望する人に論戦を挑ませ、カークがそれに応じるというものであった。カークが暗殺されたのも、ユタバレー大学でまさにその活動が行われていた最中でのことだった。

カークは大学の学位はもっていないが知識は膨大である。彼によると独学で相当勉強したらしい。その結果、彼は大学のキャンパスで彼に論戦を挑んだほぼ全ての学生や教授たちに議論で勝つに至った。その様子は動画で記録され、インターネットに上がっているので、英語ができる人は是非観ていただきたい。

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「将来の大統領になる人材」

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私が最初にカークのことを知ったのは、彼がプレーガーUで話した動画(2016年の作品)を観たときか、あるいは彼がキャンディス・オーウェンズと話している動画を観たときだったと記憶している。オーウェンズは若い黒人女性論客で、同年代のカークを将来の大統領になる人材だと当時から語っていた。プレーガーUは保守系ユダヤ人デニス・プレーガーの主宰するユーチューブ・チャンネルで、多くの言論人が約5分間で自らの主張を紹介する動画をアップロードしている。そこで、カークは「大学は多様性が大事だと言っているが、最も大事な多様性に欠落している。それは思想の多様性だ。大学の教授たちは左翼ばかりだ」と主張するショート・トークを披露している[4]。

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