ハマス奇襲攻撃を予言したトランプ、評価が急上昇|石井陽子

ハマス奇襲攻撃を予言したトランプ、評価が急上昇|石井陽子

ハマスによるイスラエル奇襲攻撃を巡って米共和党強硬派の間で大激論が交わされている。そんな中、あの男の発言に注目が集まっている――。


「ペテン師ジョー・バイデンがイランのテロリスト政権に60億ドルもの資金を提供するなんて信じられるか?その金は中東全域、いや世界中のテロリズムに使われる。この無能な愚か者(※大文字で強調)は、アメリカをまさに破壊している。彼は9月11日の今日、大胆にもこの恐ろしい取引を発表したのだ。人質に金を払うことは、世界中のアメリカ人に対する誘拐、身代金、恐喝につながる。私は、様々な非友好的な国から何十人もの国民を解放したが、一銭も払ったことはない!」

このように見通していたトランプは、ハマスの奇襲直後に声明の中でこう述べた。「(イスラエルは)自国を防衛する権利がある」「悲しいことに、アメリカの税金がこれらの攻撃の資金源となった。我々はアブラハム合意を通じて中東に多くの平和をもたらしたが、バイデンがそれを、誰も考えもしなかったような速いスピードで削り取るのを見ただけだ。また始まった」「私は、イスラエルを安全に保っていた!他の誰もしないし、他の誰にもできない!そして私はプレイヤー(※筆者注:重要人物たち)を全て知っている!」

また、10月11日にフロリダ州で開いた支持者向けの集会では、「私が大統領であれば、イスラエルを攻撃する者など決していなかっただろう」と強調し、バイデン政権の「弱腰」が紛争抑止の失敗に繋がっていると主張した。

トランプは大統領就任中、イスラエルを重視した。2017日5月22日、米国の現職大統領として初めて、エルサレム旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」を訪問したのは象徴的であった。フロリダ州の共和党下院議員であるバイロン・ドナルズ氏はXにこう書いている。

「イスラエルはホワイトハウスにおいて、トランプ政権以上の盟友を得たことはなく、彼のユダヤ人に対するコミットメントは決して揺らぐことはなかった。我々はトランプをホワイトハウスに戻す必要がある」

他にも、保守系の有名論客で元ニューヨーク州判事のジェニーン・ピロ氏はFoxニュースの番組の中でトランプについてこう述べている。

- トランプは私たちにアブラハム合意を与えた
- トランプはイランへの制裁を実施した
- ドナルド・トランプは、オバマがイランにラブレターを送っていた時に、イラン核合意から撤退させた
- トランプが大統領だったときに斬首はなかった
- 彼が大統領だったときにカリフ制国家(筆者注:ISIL/イラク・レバントのイスラム国)は破壊された
- バイデン演説、世界の舞台で大失敗!

関連する投稿


新総理総裁が直ちにすべきこと|島田洋一

新総理総裁が直ちにすべきこと|島田洋一

とるべき財政政策とエネルギー政策を、アメリカの動きを参照しつつ検討する。自民党総裁候補者たちは「世界の潮流」を本当に理解しているのだろうか?


トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

「交渉のプロ」トランプの政治を“専門家”もメディアも全く理解できていない。トランプの「株価暴落」「カマラ・クラッシュ」予言が的中!狂人を装うトランプの真意とは? そして、カマラ・ハリスの本当の恐ろしさを誰も伝えていない。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

日米韓の慰安婦問題研究者が東京に大集合。日本国の名誉と共に東アジアの安全保障にかかわる極めて重大なテーマ、慰安婦問題の完全解決に至る道筋を多角的に明らかにする!シンポジウムの模様を登壇者の一人である松木國俊氏が完全レポート、一挙大公開。これを読めば慰安婦の真実が全て分かる!


「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」――アメリカに本部を置く北朝鮮人権委員会が発表した報告書に記された衝撃的な内容。アメリカや韓国では話題になっているが、日本ではなぜか全く知られていない。核開発を進める独裁国家で実施されている「現代の奴隷制度」の実態。


たちまち5刷!『マンガ安倍晋三物語』制作秘話|TEAM ABE(チーム安倍)

たちまち5刷!『マンガ安倍晋三物語』制作秘話|TEAM ABE(チーム安倍)

昭恵夫人が「号泣しました。生涯最高の一冊です」と大絶賛。全国から感動、感涙の声が続々。安倍晋三総理の67年の生涯を描いた『マンガ安倍晋三物語』の制作秘話を未公開イラストと共に初公開!


最新の投稿


【今週のサンモニ】反原発メディアが権力の暴走を後押しする|藤原かずえ

【今週のサンモニ】反原発メディアが権力の暴走を後押しする|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】「時代の割を食った世代」の実像とは  近藤絢子『就職氷河期世代』(中公新書)

【読書亡羊】「時代の割を食った世代」の実像とは  近藤絢子『就職氷河期世代』(中公新書)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】臆面もなく反トランプ報道を展開|藤原かずえ

【今週のサンモニ】臆面もなく反トランプ報道を展開|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


トランプ再登板、政府与党がやるべきこと|和田政宗

トランプ再登板、政府与党がやるべきこと|和田政宗

米国大統領選はトランプ氏が圧勝した。米国民は実行力があるのはトランプ氏だと軍配を上げたのである。では、トランプ氏の当選で、我が国はどのような影響を受け、どのような対応を取るべきなのか。


【今週のサンモニ】『サンモニ』は最も化石賞に相応しい|藤原かずえ

【今週のサンモニ】『サンモニ』は最も化石賞に相応しい|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。