立民という泥船 蓮舫と小沢一郎は「自分たちの生活が第一」|坂井広志

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私利私欲を捨てて国家、国民のために尽くす。そんな憂国の士と呼べる政治家がほとんどいないのが立憲民主党である。立民は今後どこに向かうのか。蓮舫と小沢一郎は今後どう出るつもりなのか。(サムネイルは蓮舫議員Twitterより)


小沢一郎は政界を引退せよ!

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今回も小沢氏は党内で主導権が握れないと判断すれば、側近議員らとともに党を割り、立民を崩壊させる手段に出る可能性がある。「壊し屋」の本領発揮である。新党結成の核となり得るのは「一清会」の面々だろう。

小選挙区制は二大政党政治が基本となるため、少数政党には不利となる。だが、党を割ることで、政界を流動化させ、野党再編の流れを作り、その流れの中で、主導権を握るべく動くというのが、小沢氏のこれまでの行動パターンである。

小選挙区制といっても、正確には小選挙区比例代表並立制であり、少数政党でも比例当選、比例復活の道がある。小沢氏に新党結成の余地を与えているのは、この選挙制度にあるといっても過言ではない。

果たして小沢氏は今後どう出るつもりなのか。

政治が権力闘争であることは否定しない。だが、政策抜きの権力闘争は、政界を混乱させ、政治不信を招くだけである。「死ぬに死にきれない」ではなく、もうそろそろ政界を引退し、後進に道を譲るべきだと筆者は考える。日本の政治は小沢氏のためにあるのではない。

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