共産党「多様な性を持つ人びとが天皇に……」
こうした動きのなかで、将来、我が国の国家としてのあり方が揺らぐのではないかということに気付き、強く懸念する声を寄せた方々がいる。皇統の男系男子での継承が将来破壊されるのではという声である。
日本共産党の志位和夫委員長は令和元(2019)年の、雑誌『AERA』のインタビューで、「多様な人々によって構成されている日本国民を象徴しているのであれば、天皇を男性に限定する合理的な理由はどこにもないはずです」と語り、「性的マイノリティーの方など、多様な性を持つ人びとが天皇になることも認められるべきだ」と述べている。
男系男子で継承してきた皇統において、そうでない継承がなされれば、「血統が途切れており、もはや皇室は滅びた」との論を展開する者が出るであろう。我が国の国家としての根幹を揺るがしては絶対にならない。
また、今回の議論のなかでLGBT法案と同性婚を絡めて論を展開する議員が何人もいた。今回のLGBT理解増進法は、「理念法であるから何か新しい権利を与えるものではない」とされているが、この法律を足掛かりに同性婚の法制化を進めようという動きが確実にある。
同性婚は、岸田総理が述べるように「社会が大きく変わってしまう課題」であり、法律を足掛かりとしようとする動きがあることについて、自民党内で強く共有しなくてはならない。
「自民党はどこに向かうのか」
国民、党員、支持者の大きな懸念の声を無視してはならない。