【埼玉県川口市 クルドの現場を行く②】地元住民の苦悩|西牟田靖

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入管法改正案についての報道が相次いでいる。そのトーンは反対一色。難民を認定しない日本政府や入管は悪、翻弄される外国人は善――という非常に単純化された報道ばかり。その一方、不良外国人の迷惑・犯罪行為に困る地元住民の声はほぼ封殺されたままだ。


「近くの公園で夜や日曜の昼、ドンチャン騒ぎをしています。大声でずっと電話してたり、すごく響く指笛を鳴らしたりして、大変迷惑しています」

「どの時間にコンビニに行っても高確率で、彼らがたむろし、ウンコ座りして路上でタバコを吸っています。半年ぐらい前、50歳の男性が大けがを負うという事件もあったので、彼らがいるだけで怖いです」

「駅前を歩いていたら、ナンパなのか、話しかけて来て付きまとわれました。私が無視したら、(逆上したのか)暴言をはかれました」

《蕨駅前でナンパに励んでいる》
(撮影:著者)

「ベビーカーに大量の家財道具を乗せてきて捨てていたので注意したら、大声で何か言いながら去っていった」

騒音などの迷惑に耐えかねて、警察に通報しても、警官は及び腰だ。

「現場に駆けつけて、10秒ほど、形だけ注意して、すぐに帰ってしまいます」

外国人居住者に寛容だった町

もともとここ川口市は外国人居住者を長年受け入れてきた街だ。1990年代初頭には、入国にビザが必要なかったイラン人やパキスタン人が多く住みついていた。渋谷や上野の駅前や繁華街で、偽造テレカや大麻を路上で売ったりする彼らのことを記憶している読者も多いだろう。

クルド人は後発組。入国にビザが義務づけられるとイラン人やパキスタン人の大半が帰国。その後、20年ぐらい前にクルド人が川口市に住みつくようになった。

とりわけクルド人が多く住んでいるエリアの一角が川口市上青木である。そこで生まれ育った奥富精一市議会議員は、クルド人が増えていく経緯をずっと見てきた人だ。

「初期の頃は、難民として逃れてきたクルド人が近所にいて、解体屋さんとして頑張っておられました。すごく真面目で、一生懸命働くその方がクルド人の印象でした」

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