2022年、大いなる悲しみ 安倍元総理はもういない|和田政宗

2022年、大いなる悲しみ 安倍元総理はもういない|和田政宗

対中国、対ロシア、対国際社会、防衛費増額における財源問題、日銀総裁人事……安倍元総理が生きてくださっていれば、と思うことが多々ある。しかし、安倍元総理はもういない。今こそ我が国は戦後史観を転換し、アジアのみならず世界の平和を守るためのリーダーとなることを目指すべきだ。


世界の中心で燦然と輝き、尊敬される国へ

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2022年は、我が国にとっても国際社会においても、想定しないことが起きた歴史の転換点となるであろう。我が国においては、総理退任後もリーダーであり続けた安倍元総理の暗殺、国際社会においてはロシアによるウクライナ侵略。

今この時代においてこんなことが起きるのかということが立て続けに起きた。来年以降もこれまでの常識が覆され、何が起きる分からない時代に突入するであろう。

今こそ我が国は戦後史観を転換し、アジアのみならず世界の平和を守るためのリーダーとなることを目指すべきである。我が国は幕末、黒船が来航し不平等条約の締結を強いられたが、その後の明治維新、日清、日露戦争、第一次世界大戦を経て、約60年で国際連盟常任理事国となり、世界の5大国のひとつとなった。

先の大戦で敗れ、我が国はがんじがらめの日本国憲法を押しつけられたが、先人たちが不平等条約を改正し克服したように、現在を生きる我々は、国を守るため、憲法や制度におけるおかしな部分、時代にそぐわない部分を改正し、我が国のみならず世界の平和を守るため強く輝く国を目指すべきである。

戦後体制である国際連合(=連合国)は平和を守るための組織であるはずが、常任理事国であるロシアが侵略を始め、戦後体制は完全に崩れた。中国も侵略を起こそうとしている。新たな国際秩序が必要となる中、日本がその中核となるべきである。

政治家の覚悟と国民の覚悟が問われる時代となっていく。過去にとらわれず不断の努力を行い、今一度世界の中心で燦然と輝き、尊敬される国としていかなければならぬ。

月刊『Hanada』2023年2月号

日本国憲法「改定」

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