このままでいいのか、岸田内閣
動画に撮影されたF-35Bステルス型戦闘機を空母化工事中のいずも型護衛艦が搭載する予定だ。さらに、航空自衛隊が導入した次期戦闘機の主力はF-35Aだ。米国は軍事機密の塊であるF-35をセキュリティの低い自衛隊の基地に置くことを許さない。
すでにF-35Aは三沢基地に配備されている。青森にある航空自衛隊三沢基地は周囲を在日米空軍に囲まれ、二重のセキュリティに守られている。空母化工事が進み、南西諸島周りの防衛力の強化を考えるときに期待のF-35戦闘機が三沢基地以外の南西部の航空基地にも配備が広がらなければ話にならない。
日本はスパイ天国と言われる。スパイ天国の条件は「重要な情報が豊富で、情報を得ても捕まりにくく、万一捕まっても重刑を課せられない」ことだ。スパイ天国の定義よりもさらに日本は緩い。
5月の日米首脳会談で岸田総理はバイデン米大統領に防衛予算の「相当な増額」を伝えた。これは同盟国への国際公約だ。台湾有事が目の前と言われる今、日本国内の軍事情報へのセキュリティがこのままでいいのかと岸田内閣に問いたい。