「招标」には「提供」という意味はない。ところが、音喜多氏は「招标」を「提供」と、Google翻訳が表示したと主張している。
念のため当該文をGoogle翻訳にかけても、提供ではなく入札と出た。
なぜ、音喜多氏は本来「入札」と訳すべき単語を「提供」と改竄したのか。
それはもちろん、私がかねて指摘しているように、上海電力は入札には参加しておらず、中国語サイトの表示が虚偽記載だからだ。
上海電力は中国語サイトでは参加してもいない入札によって咲洲メガソーラーに参加したかのようなあからさまなウソを書く一方で、日本語サイトでは正直に「大阪市に招致された」と書いていたのだ。
音喜多氏が上海電力の日本語サイトと中国語サイトの矛盾を知った上で無理な擁護をするために「提供」と意訳したのであれば、音喜多氏は橋下氏のみならず上海電力まで擁護したことになる。
一体、音喜多氏と橋下氏はどういう関係なのだろうか。そして音喜多氏と上海電力はどういう関係なのだろうか。
いずれにしても、音喜多氏はウソの上にウソを塗り固めて、その上で私の取材結果を陰謀論呼ばわりしたのであって、全く看過できない。謝罪と訂正を要求する。
トンチンカンな主張で露呈した2つの闇
音喜多氏の主張は、全く筋が通らないだけでなく、2つの重大な疑惑を顕在化させた。
音喜多氏が「上海電力は大阪市に招致されていない」「招致という表記は入札の誤り」だと主張するのであれば、動画を撮る前に上海電力側に抗議して日本語表記を「招致」でなく「入札」と訂正するようを求めるのが筋だろう。
なぜ上海電力の誤記を正しく書き直させるというアクションを取らないまま、上海電力の日本語表記の誤りを擁護するような動画を撮影して公表したのか。音喜多氏は上海電力に何か弱みでも握られているのだろうか。
もうひとつの闇は、国政政党「日本維新の会」と橋下氏の関係である。
橋下氏は3月末まで維新の法律顧問を有償で務めていたが、4月以降は「無関係」という立場を橋下氏も維新側も表明している。
しかし、音喜多氏の動画を見る限り、橋下氏を擁護する意図は明白だ。例えばこんな部分だ。