【橋下徹研究⑥】音喜多議員に告ぐ――無理な擁護は怪我のもと|山口敬之【永田町インサイド WEB第6回】

【橋下徹研究⑥】音喜多議員に告ぐ――無理な擁護は怪我のもと|山口敬之【永田町インサイド WEB第6回】

なぜ、音喜多参議院議員は本来「入札」と訳すべき単語を「提供」と改竄したのか。音喜多氏が上海電力の日本語サイトと中国語サイトの矛盾を知った上で無理な擁護をするために「提供」と意訳したのであれば、音喜多氏は橋下徹氏のみならず上海電力まで擁護したことになる――。


音喜多議員のトンデモ弁明①

上海電力のHPの日本語サイトを見てみよう。

上海電力日本株式会社(以下「上海電力」)は、日本の法務局に登記した日本で事業を行う企業である。

日本の企業のプレスリリースは日本語が原本となる。そこに「大阪市によって招致いただいたもの」と明記してある。

日本で事業をする企業なのだから、中国語のサイトに何が書いてあろうと、原本たる日本語での表現とは無関係だ。例えばSONYやトヨタがアメリカで事業を展開する場合、英語表記に誤りがあったからといって、「日本語サイトには本当のことを書いています」と言って済まされるはずがない。

しかし、この音喜多なる日本維新の会の国会議員は、中国語のサイトの記述を引き合いに出して日本語サイトを全否定し、「招致ではない」と主張しているのである。

上海電力が中国企業であることを前提に、中国語サイトがオリジナルであり、日本語サイトは従属的なものだとの認識の上で誤記を容認したのだ。

音喜多氏は日本で事業をする中国企業が、中国の言葉と論理で事業を行うことを是認したと言える。
なぜ音喜多氏はここまで露骨に上海電力寄りの姿勢を示すのだろうか。

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